サプライズ精神全開。ザ・おめでたズが「祝いたい」理由 | Newave Japan #20

Newave Japan

文: スギタヨウヘイ  写:yotaro hirahara 

音楽ライフを掘り下げるインタビュー企画『Newave Japan』。記念すべき20回目は富山県高岡市を拠点に活動しているザ・おめでたズ。日本を祝うラップバンドとして明るくゆるやかな楽曲を発表している彼らの音楽ライフや、コンセプトである「祝う」ことについてお話を伺いました。 (L→R/太郎、セキハラグチ、やじまたくま)

エレカシ、Fall Out Boy、アジカン。それぞれの学生時代。

ーまずはじめに、みなさんの音楽との出会いについて聞かせてください。

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やじま:

高校生の頃にエレファントカシマシを聴いたことがきっかけで、色々な音楽を掘るようになりました。たまたま手に取った雑誌に載っていた「俺の道」というアルバムを試しに聴いてみたらすごく良くて。特に1曲目の「俺の道」の歌詞が、思春期だった僕のいきった感情と重なって、「音楽って、こんなに胸が高鳴るものなんだ」と、衝撃を受けましたね。

それ以降は、eastern youthminor threatFUGAZIなどのパンクにハマりました。多感な時期だったので、アーティストの考え方や生き方に影響されることが多かったです。音楽への真摯さやストイックさを感じられるバンドを好んで聴いていましたね。

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セキ:

中学生の頃にMr.Childrenの「シフクノオト」を買ったのが僕の“音楽を買う”原体験です。当時主流だったMDプレイヤーを母にねだったのですが、「安いしCDでええやん」と言われてしまい、しばらくCDプレーヤーで聴いていました。他には、母が持っていたQueenFleetwood Macのアルバムを聴いて、洋楽も好きになりましたね。

高校の頃は、ラジオでかかっていたFall Out Boyの「Dance, Dance」を聴いたのがきっかけで、メロコア、ポップパンク、スクリーモにハマりました。当時はYouTubeやMyspaceで音楽を掘っていたんですが、どんどんマイナーな方向へ進んで「みんなが知らない曲を聴いている自分」に酔っていましたね。海外バンドが来日する度に、お小遣いをはたいてライブにいくような学生でした。

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太郎:

僕はやじまやセキのように色々な音楽を聴いてきたわけではないのですが、高校生の頃にASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲を聴いてからは、バンドに憧れを持つようになりました。

ジャケットのデザインに惹かれて、「ソルファ」というアルバムをレンタルCDショップで借りたのですが、聴いてみたらすごく良くて。しばらくの間はASIAN KUNG-FU GENERATIONばかり聴いていましたね。他にもBUMP OF CHICKENELLEGARDENRADWIMPSandymoriなどをよく聴いていました。

実際に自分もバンドをやってみたいと思ってギターやドラムを練習するようになりましたが、高校にはバンドを組んで演奏できる環境がなかったので、本格的に音楽をやるようになったのは大学に入ってからです。

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ヒヒ、やじまたくま、太郎、セキハラグチ、TOMORO、シタバからなるラップバンド。「日本を祝うラップバンド」をコンセプトに、誕生日シリーズのほか、日本の祝日シリーズ、記念日シリーズなどの楽曲を、楽しくゆるやかに制作中。
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