オススメJ-Indieプレイリスト『DIG UP! - J-Indie -』更新 れん、田中光など|12月3週目

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

DIGLEとアーティスト支援サイト「BIG UP!」が協力してお届けするインディーズアーティストをピックアップしたプレイリスト『DIG UP! - J-Indie -』。12月3週目はれん、田中光らの新作をレビュー。

今週の「DIG UP!-J-Indie-」注目のアーティスト

空っぽ / れん

TikTokフォロワー数約92万人を誇る、Z世代のシンガーソングライターれんが、最新シングル「からっぽ」をリリース。同曲は、別れのタイミングで、大切だった人の存在の大きさに気づく失恋ソングとなっています。レンジの広さやフェイクの入れ方、エッジーでエモーショナルな声質から、ジャンルこそ違えど「ONE OK ROCKのTakaが好きで聴きにきました」というコメントなども散見。新世代の天才シンガーとして着実にキャリアを進める彼の今後に注目です。

質感 / 田中光

FKDとのユニットDry Echoesや、Aaron Choulai率いるHOLDRe-SAMPLE QUARTETなどでも作品をリリースしてきたラッパー田中光が、2曲入りの最新シングル「質感」をリリース。ichiro_が手がけたコンテンポラリーなトラックがまず耳をひきます。ヨレるリズムセクションやエレピ/シンセサイザーによる浮遊感のある音像の中で、“質感”をテーマにしたラップが縦横無尽に展開され、ループによる快楽だけでなく、上物によるダイナミズムにもエキサイトできる1曲です。

Carol / ord minami

トラックメイカーord minamiがリリースした新曲。これまでも様々な“chill”を軸にトラックメイクを行なってきたord minami。エリック・サティを彷彿とさせるクラシカルなピアノフレーズで“風景”を模した「Landscape」や、“African”をテーマに民族的なフレーズを散りばめたEP『MUFASA』に続いてリリースされた今作は、ヨーロッパやイギリスのエレクトロニックミュージックなどのエッセンスも感じる、曇りがかったチルビートに。肌寒い今の時期のBGMとしてもぴったりな冷んやりとした1曲です。

愛人 / betcover!!

betcover!!が最新アルバム『卵』をリリース。年間ベストアルバムを出し終わったであろう時期にリリースされ、国内の音楽好きやインディバンド・リスナーたちを圧倒した同アルバムは、プログレッシブロックを彷彿とさせるカオティックな曲構成と、昭和歌謡のハイブリッドを実現させた傑作に。1発録りのため生ライブの迫力が容易に想像できるものとなっており、ライブでのフルアルバムセットが見たくなる1作に仕上がっています。

その他、注目のリリースにはASS MAGICSomHannah Warmなどがラインナップされています。

第2, 4木曜日更新のSpotifyセレクト『DIG UP!-J-Indie-』

DIGLE MAGAZINEは他にも毎日プレイリストを紹介しています

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