国籍を越えて共鳴するDRY JIN & Ubie CLAN

Review

文: DIGLE編集部  編:Mao Ohya 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ!今回はDRY JIN & Ubie CLANをご紹介します。

生活に馴染む心地よさで

韓国人のラッパー・DRY JIN、韓国人のビートメイカー・KAiNE、日本人のビートメイカー・Pajaの3人による日韓HIPHOPクルー “Ubie CLAN”。今年3月に初のアルバム『Cloud』をリリースし、活動を開始したフレッシュなクルーだ。そんな彼らの最新作は、DRY JINとPajaによる共作『Binna』。

Pajaによるトラックは耳馴染みがよく、何気ない日常の温度感に溶け込みながら、ゆるやかに気分を上げてくれる居心地の良さがある。DRY JINのラップは韓国語と英語を行き来しながらもシームレスに繋がり、Pajaのビートと互いを軽やかに引き立てている。2つの言語が入り乱れるリリックでありながら違和感なく身を委ねることができるのは、DRY JINが日本語にも通じているラッパーであり、それぞれの言語のリズムを見事に乗りこなしているからであろう。

少しづつ夏の気配が遠ざかり、また新たな季節を迎える楽しさが感じられるような日に聞いて、晴れ晴れとした気持ちと共に浸りたいそんな1曲。国籍を越え、音楽と芸術で共鳴し合うUbie CLAN。3人それぞれの活動も、クルーとしての制作もまだまだ先が楽しみだ。

DRY JIN & Ubie CLAN

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