今月1月よりイギリス・ロンドンにて、演劇、ライブ、文化イベント、美術展などの売れ残っているチケットを、生活費危機で経済的に困難な状況にある人々に無料で提供する「Ticket Bank」がスタートする。同プロジェクトは演劇やアートを通じて社会の中に人々の居場所を作ることを目的とし、The Roundhouse、the Barbican、The National Theatre、 The Almeida Theatreなどで行われる公演のチケット約1,000枚が毎週無料で配布されるそうだ。
ホームレスや 不平等、貧困などを経験した人たちと作品を作る団体Cardboard Citizensのアーティスティックディレクター兼共同CEOであるChris Sonnexが中心となって運営しており、「Ticket Bank」について「生活費のために苦しんでいる人々は、コミュニティやエンターテイメント、魂を温めるものへのアクセスも必要としています。芸術や文化へのアクセスは、人間の条件、人権に不可欠なものです。経済的に厳しくなればなるほど、人々は芸術から遠ざかっていくでしょう。もし、人々がこれらの豊かさを手に入れることができなければ、社会はより貧しくなってしまうのです。」と語っている。
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