数々の「アンダーグラウンドなロック・ドキュメンタリー映画」にスポットライトをあてた特集上映<UNDERDOCS(アンダードックス)>にて、日本初上映となるドキュメンタリー映画『デソレーション・センター』の日本語字幕付き予告編および、キービジュアル、場面写真が解禁された。
同イベントは、 シネマート新宿・シネマート心斎橋にて開催が予定されている期間限定の特集上映。パンク中心のドキュメンタリー映画をラインナップし、巨大な商業的成功をおさめるアーティストたちの音楽映画が賑わうなか、真逆を行く裏街道まっしぐらな上映イベントとなっている。
今回予告編、キービジュアルが解禁されたのは、1983年~1985年にかけて、米国カリフォルニア州の砂漠地帯で行われたライヴイベント<デソレーション・センター>をテーマにしたドキュメンタリー映画『デソレーション・センター』。
映画では現代、巨大なイベントとして多くの人を集める<コーチェラ・フェスティバル>、<ロラパルーザ>、<バーニングマン>などの原型ともいえるイベントで、アメリカン・パンク/ハードコアの嵐が吹き荒れた南カリフォルニアから発生した異様なイベントの誕生の背景を、貴重なフッテージとコーチェラ創設者のゲイリー・トヴァー、ロラパルーザ主催のペリー・ファレル(Jane’s Addiction)、バーニングマン共同創設者のジョン・ローなどの関係者、そしてサーストン・ムーア(Sonic Youth) やチャック・ドゥコウスキ(Black Flag)、マイク・ワット(Minuteman)、スージー・ガードナー(L7)などの<デソレーション・センター>出演者や現場にいた人たちの証言と共に描いている。
この度解禁された予告編では、当時のテレビ番組で司会から「パンクはナチスなの?」と問われたBlack Flagのチャック・ドゥコウスキが「ナチスは警察のほうだ」と回答。1982年当時、パンク・ロックがブラックパンサーの再来のように危険視されていたことが伝えられる。そして大砂漠の岩山に人が立ち、何かが爆破され、Sonic Youth、Einstürzende Neubauten、Redd Krossらのライヴ映像の断片が映しだされる。「危険と生の実感は表裏一体だ」という発言はその模様が完全にアナーキー状態であったことを示唆。いかに革命的な出来事であったかが感じられ、この映画を観ることは歴史的な事件を目撃することと同じである事がわかる内容となっている。
『デソレーション・センター』は、シネマート新宿にて9月12日(土)、9月14日(月)、9月21(月)、9月24日(木)、9月27日(日)、9月30日(水)、10月8日(木)、シネマート心斎橋では9月12日(土)、9月17日(木)、9月22日(火)、9月25日(金)となるので是非楽しみにしていてほしい。
INFORMATION
SNSで記事をシェア
POPULAR
人気記事