アツキタケトモのセレクトポイント:
親が車でかけていたベストアルバムや、音楽の授業などで幼い頃から触れてきたユーミンの音楽ですが、さすがに曲数が多く、全ての曲を聴いていたわけではありませんでした。そこで2018年のストリーミング配信解禁を機に、全カタログをリリース順に聴いていきました。どれも素晴らしい名曲ばかりでしたが、特にアルバム『時のないホテル』(1980)はシンガーソングライターとして目指すべき一つの境地と思えたくらい衝撃を受けた作品で、僕にとって重要な作品となっています。その収録曲の中でもこの曲のストーリーテリングの凄まじさ、メロディ展開、アレンジの妙など、どこを取っても素晴らしすぎます。アツキタケトモのセレクトポイント:
オフコースとして活動している中でリリースされた小田さんのソロ・アルバム『K.ODA』。セルフ・タイトルなこともあり、全体的に内省的な作品となっています。前曲もそうですが、長い活動期間がある音楽家の作品の中で、特に陰鬱な質感の作品に魅力を感じてしまうところがあります。シンセの音づかいと美しいメロディが、雨の日や沈んだ気持ちにそっと寄り添ってくれます。アツキタケトモのセレクトポイント:
もう一音目から好きです。水たまりに落ちる雫のリズムにこの曲がシンクロするようで、雨の日の散歩や通勤・通学にぴったりな曲だと思います。アツキタケトモのセレクトポイント:
The Smithからの影響は計り知れません。モリッシーは僕にとってのヒーローです(あとXTCのアンディ・パートリッジも)。社会と自分の距離感やバランスが取れない性格まで含めて音楽として鳴っていて、それが多くの人の共感(っていうとすごくチープな響きな気がするけど)を呼んでいるところに憧れる、というか、希望を与えてもらっています。僕の1stシングル『オンリーワン』の歌い出しの歌詞は何となくこの曲を意識しています。アツキタケトモのセレクトポイント:
いわゆる「若者のカリスマ」というイメージや「魂のシンガー」と言ったレッテルが尾崎さんには貼られがちな気がするのですが、もちろんそういった側面はありつつ、一方で、音楽家として常に高みを求め続けた職人のような部分があり、それこそ尾崎さんの本質なのではないかと僕は勝手に思っています。そんな尾崎さんのソングライターとしての巧みさが存分に発揮されたと言えるのがこの曲。途方もない絶望から一筋の光を見つけ出すような、その描写が秀逸な一曲で、それは当時の尾崎さんの状況もあってのことだとは思いますが、歌詞の展開の仕方、着地のさせ方など、ソングライティングとして、とても高度に構成されています。アツキタケトモ Profile
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よく鼻歌をうたっています。猫とコーヒー。
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