国内のイベントが増えたのはもちろん、海外アーティストの来日公演や日本のアーティストによる海外ツアー実施なども増え、だんだんとコロナ禍以前の日常が戻ってきたようにも感じた2023年。DIGLE MAGでも普段の発信はもちろん、東京や小田原でライブイベントを開催したことで、昨年にも増して音楽を分かち合う楽しさや喜び、そこから生まれるポジティブな力を実感した1年でした。
そんなDIGLE MAG編集部のメンバーが、2023年にリリースされた作品の中から国内外問わずよく聴いた楽曲や特に影響を受けた楽曲などを選曲。音楽の好みがバラバラなDIGLE MAG編集部の個性が窺えるラインナップになっています。コメントを読みながら、ぜひプレイリストも楽しんでみてください。
SPARTA「Player feat. KID FRESINO」
Silica Gel「Tik Tak Tok feat. So!YoON!」
HOME「Lucy」
a子「あたしの全部を愛せない」
眞名子新「ナスティ・ハウス」
セレクトコメント:
2023年は個人的にはひどくもがいた年…という印象で、苦い思いが多かったのですが、逆にいうと挑戦的な動きをよくした年でした。年始めからアジアのフェスにも赴き、日本とは違った空気を感じることができたのもその一つで、選出した韓国のサイケデリックロックバンドSilica Gel(シリカ・ゲル)も香港のフェスをきっかけに知りました。昨今忘れかけているロックサウンドのカッコよさ、ギターに痺れるという感覚を呼び起こしてくれるバンドです(MVでいうと4分から始まるキレッキレのギターをぜひ聴いてほしい)。Armando Young「Prize Fighter」
Gabriel「unbeliever」
Mk.gee, Two star「Candy」
Olivia Dean「Ladies Room」
Medasin「Star Song」
セレクトコメント:
ジャケで楽曲を探すことがめっぽう減ったのもあり、今回は「Blurry(ぼやけた、不鮮明な)」をテーマにマッチするジャケの楽曲を選曲してみました。来年注目すべきアーティストとしてBBC Music IntroducingのArtist of the Yearに選出されたOlivia Dean(オリビア・ディーン)の「Ladies Room」やThe Kid LAROI(ザ・キッド・ラロイ)の楽曲をプロデュースしたことで話題にもなったMichael Gordon(マイケル・ゴードン)のソロ・プロジェクト、Mk.geeの「Candy」などスイートでグルービーな楽曲を集めてみました。MONO NO AWARE「風の向きが変わって」
吉澤嘉代子「青春なんて」
YO LA TENGO「Fallout」
WOLVEs GROOVY「BUG」
Mega Shinnosuke「甲州街道をとばして alternative ver.」
セレクトコメント:
世の中はたくさんの魅力的な音楽で溢れているのに、5曲に絞らなければいけないのは実に過酷だ。迷ったときは他力本願。そんなわけで、今回は配信サービスによる「あなたが今年よく聴いた曲/アーティスト」のデータをもとに選んだ。結果として趣味嗜好を赤裸々に曝け出した感じになって、ちょっと恥ずかしい。Troye Sivan「Rush」
Dj Babatr「Mek3fe – Radio Edit」
Kelela「Contact」
DJ HEARTSTRING, Narciss「While U Sleep」
Yves Tumor「Echolalia」
セレクトコメント:
ロンドンからベルリンに移住して、また少し生活が変わった1年でした。ベルリンのクラブカルチャーに惹かれてから約三年、やっとビザを手に入れて住むことができましたが、クラブに行くことは去年と比べて減り、他のことに没頭する時間が増えています。夏に遊びに行った<WHOLE FESTIVAL>では、東京から「SLICK」が出演したり、ロンドンの友達も遊びに来ていて、“再会”という言葉がぴったりの最高の思い出になりました。そんな夏を思い出すような、Troye Sivan(トロイ・シヴァン)の「RUSH」は今年のベストトラックです。家主「きかいにおまかせ」
pikomaruko「age」
NiziU「HEARTRIS」
ひがしやしき「今夜、すべてのyoutubeliveで」
ralph「Get Back feat. JUMADIBA&Watson – Double Clapperz Remix」
セレクトコメント:
年間ベスト曲に何を選んで、何を選ばないか。どうしても自意識が介入する作業になかなか気が滅入りましたが、邦楽を中心に、これは入れないと嘘だよなという5曲を選ばせていただきました。僕が言うまでもなく「Get Back」でバースを蹴るralph, JUMADIBA, Watsonは2023年を象徴するラッパー3人ではないでしょうか。ANORAK!「pure magic」
The National「Weird Goodbyes feat. Bon Iver」
RiL, DEVDFRE$H「OLD SKOOL BOY」
春ねむり, Jaguar Jonze「ANGRY ANGRY」
boygenius「Not Strong Enough」
セレクトコメント:
ありがたいことにひたすら色々な現場や役回りで音楽制作・ライブに携われた1年になりました。沢山の人がいる場に長くいればいるほど、困りごとが出てきたり、不安を感じたりすることもありましたが、そういうときに自分を癒してくれたのもまた音楽でした。特にboygenius(ボーイジーニアス)の1stアルバム『the record』は今年の精神的支柱。《Always an angel, never a god(いつまでも天使のまま 神にはなれない)》の一節で、自分たち自身のことを“天使”=特別な存在だと言い切る強い自信と、それと同時に“神にはなれない”と自己嫌悪を歌うboygenius 3人の人間らしさが好きです。reina「Can’t Be Here」
Sen Morimoto「Bad State」
Maika Loubté「Inner Child」
Wasia Project「Petals On The Moon」
さらさ「f e e l d o w n」
セレクトコメント:
今年の頭ごろ、フィンランド映画『ガール・ピクチャー』で、主人公の女の子たちがもがきながらも自分自身を貫く姿を観てから、今年はなんとなく“周りに流されずにありのままでいること”や“自分の選択は自分ですること”が個人的なテーマだったように思います。そんななかで、自分らしくいられない状況に陥ったり、自分自身も揺らいだりしていた時期によく聴いていた5曲を選びました。こういう楽曲たちに囲まれていたおかげで「自分らしくいられない環境や相手なら、こっちから願い下げ!」っていうマインドを身につけることができた気がしています。SNSで記事をシェア
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編集部がオススメするニュース/イベント情報などを紹介、またイベント取材記事/コラムなどを不定期で配信。
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