9月16日(水)より、東京・末広町のアートギャラリー・PARK GALLERYにて、写真家・間峠武蔵(MUSASHI MATOUGE)による初の写真展<窓辺>が開催される。
間峠武蔵は、現役の学生でありながらもファッションや広告の業界で活躍する一線の写真家を師事し、スタジオワークを重ねる傍らで、精力的にフィルムやポラロイドで写真作品を発表している写真家。軽快なフットワークと、心を動かす事象や、自分の好きなモチーフに対するストレートな表現が共感を呼び、SNS等で徐々に注目を集めている。
今回のテーマともなっている『窓辺』は、間峠武蔵自身の“まなざし”の現れとし、部屋の中で朽ちていく窓辺の花と、過ぎ去ってしまう時間が重なった瞬間、写真を撮る道を選んだという作者の繊細かつダイナミックな心象風景が並ぶ。自身にとって学生最後であり、初の個展となっている。
日々アップデートされる写真の世界で、常に“既視感”から逃れようとする若き写真家の、はじまりであり、現在地とも言える写真展。新しいステップを踏み出す彼の、挑戦と葛藤のまなざしが映し出す美しい風景をぜひ、感じてみてほしい。
静かで何もない部屋、退屈に流れる時間の中で花を見ていた。
それはまるで測れない領域を見ていることだった。
不規則に揃う花びらが、自身の美しさなど知るよしもなく
こぼれてゆく様子をただひたすら見ていた。
その様子を
西日が照らし、雨が濡らし、風が通り抜けた。
その瞬間は、もう思い出せない情景と重なり、
たまらず、写真を撮ることを選んだ。
それは鏡で自分を測ろうとしているようであり
送る宛のない手紙を書いているようであった。
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