東克幸(Dr)のセレクトポイント:
情緒的な歌詞の多い彼らの最新アルバムからの曲です。前後の曲を先行シングルに挟まれて、ともすれば見劣りしてしまいそうな立ち位置にいる曲ですが全くそんなことはなく、むしろ一層燦然とした輝きを放っている気がします。特に歌詞に共感した曲で、そのときの自分の心情と激しく重なり合って何度も繰り返し聴いてしまった曲です。全てを捨てて逃げ出したいとき、逃げ出してもその先でさらに逃げなければいけないという歌詞に世の不条理と真理を垣間見て、慟哭を禁じえませんでした。終わりの曲は数多くあるけど、終わった後の気持ちを歌った曲ってあまりない気がして、そこも好きなポイントです。東克幸(Dr)のセレクトポイント:
ヴィンテージ感強いギターの音色から始まりローファイガレージなビートが乗ってくる、で切なく歌い上げるVo…と文字にしてしまうとなんか面白くないんですが、退廃感のある前半の曲の雰囲気と後半の音の粒子まで歪んでいる感のあるギターソロと聴きどころかなりあります。そして、そのシンプルな構成と音像は確実に私の中にある温故知新ポイントをゴリゴリにくすぐりました。同じ時期に出たThe Black KeysやThe Raconteursの新譜とも共鳴するところがあるような気がして、少し離れていたグランジやソウルに新鮮な気持ちでまた接近することが出来た、自分の中で感謝するべき曲です。ravenknee Profile
東京を拠点に2017年12月始動。 同日 「daydreaming(short ver.)」をYouTubeに公開し注目を浴びる。2018年4月に自主制作盤『1st EP』を世に送り出し、8月には早々とSUMMER SONIC 2018に出演を果たす。
同年11月にDebut EP「PHASES」を、2019年7月には 「ubugoe」を、9月には 「Pick you up」を配信リリース。10月には1stフルアルバム 「the ERA」をリリース。
ドラマティックに高揚するエレクトロサウンドをベースに、イギリスや北欧を中心とした世界中の音楽的ルーツを唯一無二のセンスで色濃く抽出し、エッジーに煮詰め、ポップミュージックに仕上げられた楽曲たちが新たな時代の最前線を担う。
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