次々に耳を楽しませる、Hannah Warmの彩り豊かな音楽

丁寧な楽曲が心に染みる

シンガーソングライターやトラックメイカー、ビデオクリエイターなど、様々な側面を持つアーティスト、Hannah Warm。幼少期にはシティポップやニューミュージックに慣れ親しみ、次第にブラック・ミュージックへ傾倒。ダンサブルなビートとスムースなメロディーの重なりが心地よい、奥行きある音楽を紡いでいる。

先日配信が開始された『KEEP ON』は、洗練されたサウンドでありながら柔らかな体温も感じられる1枚。ソウルをベースに、AORやアシッド・ジャズ、ローファイなどのエッセンスを取りこんだ、全6曲が収録されている。

タイトルソングの「KEEP ON」でオープニングをロマンチックに演出したかと思えば、続く「The Lady」では一変してムーディーな空気へ。有機質と無機質を行きかうボーカルが面白い「Cube」などを経て、古語を織り交ぜた歌詞がユニークな「SLOW」でフィニッシュ。丁寧に作りこまれた色とりどりの世界観が、次々に耳と心を楽しませてくれる作品となった。

Hannah Warm

Willow records

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