文: DIGLE編集部
1990年生まれ、関東を中心に活動するシンガーソングライター、小野雄大。普遍的な日常を丁寧に掬いあげ、人生が乗っかった歌声で、時の流れで色あせぬ音楽を紡ぎ出している。
先日配信が開始された『SPECTRUM』は、“光”や“痛み”をテーマとした曲が多く収録された、「このアルバムを通してリスナーに光の花束を贈りたい」という願いがこめられた作品。『素粒子たち』以来、約4年ぶりとなる全国リリースとなっており、バラエティ豊かな楽曲群はそのままに、より繊細かつ大胆に研ぎ澄まされた彼の感性を感じられる1枚となっている。
「miracle」で優しく語り掛けたかと思えば、「夢の住処」ではチルアウトな空気を醸し出し、「プリズム」では叫ぶように歌い上げる。彼自身の軸はぶらすことなく、柔軟にエッセンスを取り入れ、上質なポップスとして昇華してしまうのだ。今作を聴いていると、小野雄大がいかに多彩な表現者なのかと改めて実感させられる。
小野雄大
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