文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
Apple MusicとTikTokは3月11日、TikTok上でApple Music加入者が楽曲をフルレングスで再生できる新機能「Play Full Song」の提供開始を発表した。今後数週間で世界的に展開される予定だ。

この機能により、TikTokのFor YouページやSoundページで楽曲を発見したApple Music加入者は、アプリを離れることなくそのままフルレングスの再生に移行できる。再生はAppleのMusicKitフレームワークを通じてApple Music内で処理されるため、ストリーミングはApple Musicの有料再生としてカウントされ、ロイヤリティはアーティストおよび権利保有者にApple Music経由で支払われる。TikTokでの「発見」が、そのままストリーミング収益に直結する仕組みだ。
業界的に注目すべきは、この機能がApple Music限定である点だ。TikTokにはすでに複数のストリーミングサービスに対応した「Add to Music」機能があり、これまでに30億曲以上の保存実績を持つ。しかし「Play Full Song」はプレイリスト保存にとどまらず、発見からフル再生までをTikTok内で完結させる点で一歩踏み込んでおり、この体験をApple Musicが独占している。SpotifyをはじめとするサービスがTikTokとの連携を持つ中で、Apple Musicは発見から再生・収益化までのシームレスな導線を唯一確保したことになる。
アーティスト視点では、これまでTikTokでバズっても再生プラットフォームへの移行に摩擦が生じていた課題が解消される。発見の瞬間に離脱なくフル再生へ誘導できることは、ストリーミング数の積み上げにも直接寄与しうる。また、Apple Music未加入のユーザーには3ヶ月の無料トライアルへの誘導が行われるため、加入者獲得の導線としても機能する設計になっている。
TikTokを起点とした音楽消費の流れを、いかにストリーミング収益へ変換するかは業界全体の課題だった。今回の統合は、その課題に対するひとつの回答として注目に値する。
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