大比良瑞希セレクト『大切なSad Song』ジェフ・バックリィ、ジョン・メイヤーなど | 3月連載1/4

Rensai

文: Kou Ishimaru 

毎回セレクターがDIGった(=選んだ)楽曲をコメントと共に紹介する、毎週更新のプレイリスト連載企画。3月のテーマは『別れ』。シンガーソングライター、トラックメイカーとして活躍する大比良瑞希さんが選ぶ『大切なSad Song』を全4回に渡ってお届けしていきます。

大比良瑞希が選ぶ『大切なSad Song』

Hallelujah / ジェフ・バックリィ


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大比良瑞希セレクトコメント:

生前に1枚のアルバムしか残さなかったものの、その一枚で名を轟かせた、天才Jeff Buckleyによる「Hallelujah」。元はLeonard Cohenの曲で、歌詞を完成させるのになんと5年も?費やしたそう…。エレキギター1本と歌声だけで、こんなに全てを救ってしまえる音楽ってなんなのかとすら思わされる。豪華なアレンジや踊れる曲も作りたいけど、やっぱりこういう風に誰かの心に寄り添える歌がかきたいと思う。エレキギター1本で。

The Sea / コリーヌ・ベイリー・レイ


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大比良瑞希セレクトコメント:

今年<GREENROOM FESTIVAL>に再来するという、大好きなCorinne Bailey Rae。美しく可愛い歌声で、歌っている時の優しい笑顔にも包まれてしまう歌姫だけれど、2008年に若い頃から活動も共にしてきたサックス奏者でもある旦那さんと死別しており、このアルバム全体が、亡き夫への別れと愛を歌ったコリーヌの涙感じる1枚。でも、悲しい時、さみしい時、このアルバムを聴いて一緒に涙を流していると、自然と心が洗われてくる。これはなくてはならない1枚。

Daughters / ジョン・メイヤー


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大比良瑞希セレクトコメント:

John Mayerも4月また来ますね!前回の武道館、4年前くらいだったかな…生John Mayer忘れません。映画『八日目の蝉』の挿入歌としても起用されていて、これをきっかけにより大切な曲になってしまって以来、何かあるとこの曲で落ち着く。コリーヌと同じくまず声だけで感情移入してしまう。あまり歌詞の意味はわからないで聴いていて、今回これを書くにあたってはじめて知り、より重みを感じたけど、「Daughters」「Father」とかをこの声で繰り返されているだけで、勝手に想像が広がって私には十分切なかったです…(笑)。


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大比良瑞希 Profile

東京出身のシンガーソングライター、トラックメイカー 。
作曲家/チェリストの伊藤修平をプロデュースに迎え、2015年ミニアルバム「LIP NOISE」のリリースでソロ活動をスタート。
2016年アルバム「TRUE ROMANCE」をリリース。2017年8月より3ヶ月連続シングルのデジタルリリースを発表。
スモーキーな歌声と、エレキギターを爪引きながら歌うスタイルは、明るくも物憂げな唯一無二の世界観を包み込み、ソウルフルかつオルタナロックに、新時代の歌謡曲を紡ぐ。
FUJI ROCK FESTIVALのほか、SOMMERSONIC、りんご音楽祭、音泉温楽などフェスへの出演も多数。
歌とギターのほか、企業CMへの楽曲提供や様々なアーティストのサポートワークでも注目を
集めている。コーラスワークでは過去にtofubeatsやLucky Tapes、Alfred BeachSandal×STUTS、Awesome City Clubなど多数の作品に参加。

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