ジャンル分けの外側を鳴らす、部がい者の音

Review
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は部がい者をご紹介します。

シーンへのまなざしをもって

2024年7月より本格始動、「哲学的パンク同盟」を自称する3人組バンド・部がい者。2024年12月10日にシングル「See, ya, say. Mac, night car?」を配信リリースした。

今楽曲は、UKロックの流れを感じる気怠げなサウンド感をベースにしながら、繊細で軽やかなピアノソロや何語にも聞こえそうな独特なボーカルワークに分類不能の個性がみえる。さまざまなジャンルからの影響を受けながらも、どこかひとつの枠組みに収まることはなく、それゆえの自由と孤高さを纏うオリジナリティのあるサウンド。ジャンル分けというある種の分断の外からシーンを見つめるそのまなざしこそが、彼ら部がい者の音楽なのである、と実感できる1曲だ。

新しい発明が生まれるとき、その根底にはいつも疑問がある。お膳立てされた分類や理論に疑いをもって、部がい者の創作はこれからもまだまだ続くのだろう。

部がい者

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