リスナーを魅了する、Glumgunshの相反する強み

Review | 2020.12.29 2023.05.15

文： BIG UP!　

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！今回はGlumgunshをご紹介します。

違うからこそ、クセになる

Glumgunshの病みつきになる感覚は、甘いものを食べるとしょっぱいものに手を伸ばしたくなる現象に似ている。starscreamの語りかけるフロウとBTSXIのグサグサ刻む低音ラップは、相反しているのに分離することなく心地よく絡まりあう。

全編セルフメイドにこだわっており、HIPHOPを軸に様々なジャンルを横断するビートは、トラックメイカーも務めるBTSXIが手掛けたもの。ディストピアのような空気を放つサウンドは、ヘッドホンで耳に落とすと一気に世界へ吸い込まれていく。
また、ふたりの対象的なMCがいることにより、客観的に対話を眺める光景にも、私とあなたという構成をとることも可能にしている。Glumgunshは音楽という媒体を介して、生々しい物語を紡いでいくユニットなのだ。

先日配信が開始された『Яeflector』は、2016年にライブ会場限定でリリースしたE.Pをリメイクしたもの。掛け合い、巻きこみ、聴かせる、ふたりの魅力を存分に味わえる1枚だ。12月中には2nd E.P『Murder Scan』の発表も予定されている。そちらも合わせて楽しんでほしい。

Spotifyで開く

Glumgunsh

アーティストページ

提供：BIG UP!zine

SNSで記事をシェア

TAG；

SNSフォローで
最新カルチャー情報をゲット！

Intragram

Instagram

POPULAR

人気記事

ランキング画像

PR

BIG UP! Stars

新しいレコード会社の形。BIG UP!が考えるアーティストサポートとは

ランキング画像

PR

Interview

音楽と共に悲しみを軽やかに乗り越える。勢いを増すバンドRe:nameが送るUKインディ調の新曲｜early Reflection

ランキング画像

Special

ジャズと人生を交差させ、「生きる意味」を問うー映画『ソウルフル・ワールド』が示す哲学的メッセージとは

ランキング画像

PR

Interview

YonYonがKenya Graceの魅力を解説｜世界で羽ばたいても変わらないベッドルーム・ミュージシャンとしての姿勢

ランキング画像

PR

Interview

アートの精鋭3名が集うクリエイティブグループ・monje。音×芸術が融合した先で目指すもの

Previous post in category