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文: 黒田隆太朗 写:遥南 碧 編:久野麻衣
路上ライブの様子を映したTikTokやTwitterでバズを起こし、みるみるうちにシーンでの存在感を強めていったNovelbright。8月には『Sunny drop』でメジャーデビューを果たした彼らが、早くも2作目のシングル『あなたを求めただけなのに』をリリースした。
今回のインタビューでは、彼らの個々の音楽的趣向に迫るべく、メンバー全員にセレクトしてもらったプレイリストを用意してもらった。いわば5人それぞれのミュージシャンとして理念を紐解き、そこからバンドの哲学に迫ろうという取材である。「個々はかけ離れているけど、バンドになった時に結束する」というNovelbrightのメカニズムと、次なる課題は「アイコン性」だという、その理想のビジョンを語ってもらった。
ーメンバー全員に「2020年によく聴いた曲」というテーマでプレイリストをいただきました。おひとりずつお話を伺えればと思いますが、まず雄大さんはこの中で最も聴いた曲はなんですか?
雄大:
「Dance Monkey」ですね。この曲はカラオケでもよく歌うくらい好きです。日本でも同じフレーズの繰り返しの曲って売れると思うんですけど、この曲の<Dance for me, dance for me, dance for me, oh-oh-oh>っていうラインがずっと頭に残っていて。本当に何回も聴いてましたね。ー国内の音楽からは、ワンオクが入っていますね。
雄大:
ONE OK ROCKの「Wasted Nights」は、僕が今年一番元気をもらった曲です。ちょうど僕らが自粛中の間に、「Wasted Nights」の映像がYouTubeにアップされたので、それもマジで100回くらい観てましたね。他の4曲は全部今年売れている洋楽ですけど、僕は毎日Apple MusicやSpotifyのサブスクチャートをチェックしていて、その中でも僕が口ずさむくらいよく聴いていた楽曲です。ー世界的にヒットしている曲を多く選ばれていますが、Novelbrightもビジョンとして海外での活動を見据えているところはありますか。
雄大:
もちろん。僕は始めた時からそこを見据えて活動しています。Novelbrightが現段階で、世界を見据えた活動をしているかって言われたら正直まだできていないんですけど。今は地盤を固める時というか、日本人として母国で聴かれたい気持ちがあって。ーなるほど。
雄大:
そして、僕らがいざ本格的に海外でやっていこうってなった時、ただその時の流行をやるだけではなく、自分たちの芯は守りつつその時やりたいことを模索していけたらと思ってます。ーこのバンドの芯にあるものはなんだと思いますか?
雄大:
キャッチーなことですね。たとえば今世界的に流行っているからって、ヒップホップをやろうってことにはならないし、しっかりと自分達の歌を届けていくことが大事だと思います。耳馴染みのいい曲をお客さんに届けるということは揺るがないまま、その時々でやりたいことを臨機応変にやっていきたいですね。ースタジアム級のライブを行えるアーティスト中心のセレクトになったのは、必然かもしれないですね。
雄大:
今回選んだ曲すべてに共通することなんですけど、全部歌が上手いんです。ーまさしくそうですね。
雄大:
僕は歌上手い人が正義やと思っています。本当に音楽が死ぬほど好きなのでいろんな音楽を聴きますし、もちろんJ-POPも沢山聴いているんですけど。正直歌唱力で言えば海外の人のほうが上手い人が多いんですよね。ー逆に言うと、ご自身もそこを一番磨き上げようとしている?
雄大:
そうですね。歌が上手いことが大前提です。で、僕は上手い歌を聴くことが、歌が上手くなるためには一番やと思ってるんですよ。上手い歌を聴くことで自分の中でイメージが膨らんでいって、その人から刺激を受けて自分も上手くなる。だから僕は、自然と歌が上手い人の音楽を好きになるんだと思います。TAG;
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