国内最大のアナログレコード製造メーカーが音楽レーベルを設立。アナログとデジタル配信の両輪で作品の魅力を伝える

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文: DIGLE編集部 

国内最大のアナログレコード製造メーカー、東洋化成が音楽レーベル〈Reach the Beach Records〉〈DEEP GROUND RECORDS〉を今夏から始動させる。2つのレーベルはデジタル配信にも注力する予定だ。

国内最大のアナログレコード・メーカー東洋化成が新しい音楽レーベル〈Reach the Beach Records〉〈DEEP GROUND RECORDS〉を2023年夏より立ち上げる。

東洋化成は、アナログレコードと印刷の受託製造を行なうメーカー。1959年6月19日の創業以来、数多のレコードを製造し国内外に送り出してきた実績を持つ。アナログレコードが下火となり他社が相次いで撤退した一時期には、アジアで唯一のアナログレコード製造会社(※プレスを含めた場合)とも言われていた。

日本レコード協会の調査によると、近年はアナログレコード(アナログディスク)の生産数量は右肩上がりとなっており、2021年には前年比174%、2022年には前年比112%を記録した。

アナログレコードの評価と需要は、国内だけでなく世界的に高まっている。レコードが世代を超えて愛されている証とも言えるだろう。

そんな中、東洋化成が立ち上げた2つの音楽レーベルは、インディペンデントなアーティストを主体的に発掘し、共に成長することを目指すという。アーティストとその作品を世に広めるための宣伝プロモーションや、レコード店等からの受注・流通のサポートを行なう予定。さらに、SpotifyやApple Music、Amazon Music、YouTube Music、LINE MUSIC、レコチョク、OTOTOYなど音楽配信プラットフォームへの楽曲配信にも注力し、地元ローカルで活躍するアーティストの音楽作品を国内外のリスナーに届けられるようサポートしていく。

2つのレーベルは、サウンドや音楽性、コンセプトなどが異なっている。

Reach the Beach Records(リーチザビーチレコーズ)

水平線、境界線を越えて日本から世界に広がっていく新たなサウンド。

ハウス、テクノ、ブレイクビーツからダブ、アンビエント、エレクトロニカ、パンクバンドまで、知覚を刺激するようなサウンドのアーティストを中心とした音楽レーベル。

DEEP GROUND RECORDS(ディープグラウンドレコーズ)

地に深く根ざし、土のにおいや自然、土地それぞれの風土や魅力を感じさせてくれるようなアーシーなサウンド。

民族音楽、ワールドミュージック、ジャズ、アコースティック、シューゲイザー、レフトフィールドなどオーガニックなサウンドのアーティストを中心とした音楽レーベル。

自社で培ったノウハウを活かしつつ、時代の潮流を考慮してデジタル音楽配信の領域にも挑む東洋化成の新レーベル。アナログとデジタルの両輪で、アーティストと作品の魅力を世に広めていく新レーベルに期待がかかる。

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