音に宿る、mouse on the keysの構築美

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はmouse on the keysをご紹介します。

可能性を追求して

mouse on the keysの織りなす音楽は、まさしく構築美だ。クラシックと現代音楽、平静と激情、マスとニッチなどといった両極端な要素をいくつも内包しながら、絶妙なバランスで成り立っている。しかも、そういった世界観をドラムと2台のピアノで生み出してしまうのだから、唯一無二の存在といっても過言ではないだろう。

2006年の結成以降、彼らは様々なアプローチを試しながら自分たちの可能性を追求してきた。内側で感性を熟成させるだけに飽き足らず、必要に応じては外部のプレイヤーやクリエイターともコラボレーション。常に実験を繰り返しながら、世界レベルで活躍するインストバンドとなったのだ。

先日配信が開始された『Pointillism』は、2023年2月に長野県松本市でマツモト建築芸術祭が開催された際に行った公開制作・ライブパフォーマンス『mouse on the keys: Pointillism』の音源を再構築した作品。いつもと違う環境や楽器によって導かれた、普段とは一味違うmouse on the keysのサウンドに浸ってほしい。

mouse on the keys

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