文: DIGLE編集部
2006年に結成されたオルタナティブバンド、mouse on the keys。ポストロックやクラシック、さらにはエレクトロニクスなども内包し、ピアノ×ドラムから生み出される音楽の可能性を追求してきた。
先日配信が開始された「midnight」は、彼らにとって約6年半ぶりとなるフルアルバム。北ロンドンの異能音楽家ロレイン・ジェイムスやチェリストの徳澤青弦といったゲストミュージシャンを招き、mouse on the keysの音楽性をさらに拡張する意欲作となった。
“観念の時間に生きる者たちのサウンドトラック”とも謳われている今作は、一貫して真夜中の空気が流れている。夜ならではの静寂や葛藤、安らぎなど、決してひとつではない夜の正体が色濃く描かれていくのだ。それでいて、アルバムを1曲通していくと、日没から夜明けに向かっていくような構成に感じられるのも面白い。どうしても眠れない夜、時間を丸っと『midnight』に捧げてみるのも一興だ。
mouse on the keys
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