文: DIGLE編集部
人と自然の境界線ミュージックを掲げて活動するアーティスト、キウンカ。印象派の絵画が音に落としこまれたような、色彩や光で包みこむ音楽を鳴らしている。
先日配信が開始された「たらん」は、ゆん(Vo./Gt.)がアコースティックトリオ「POTAL」に所属していた時代からライブで演奏していた曲を、改めてキウンカとして音源化した作品。ゆるい雰囲気と素朴なサウンドに、思わず心が溶けていく1枚になっている。
楽曲のテーマになっているのは、日常に転がっている題材ばかり。「うどんが食べたい」という気持ちやとあるピーカンの日を掬いあげ、丁寧に感じて音と言葉に落としこむ。彼らの手にかかると、なんでもない日だって些細な煌めきをまとい、愛おしい瞬間へ変化する。その丁重で温かなクリエイティブが、リスナーの心を震わせるのだろう。
キウンカ
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