YouTubeシンガー、なすお☆。女性目線での替え歌カバー動画でブレイクし、2014年開設のYouTubeチャンネルは登録者数36万人を突破。歌詞と歌声が作り上げる世界観が共感を呼び、カバー曲に留まらずオリジナル曲にも注目が集まっている。
そんな彼女がオープニングテーマ曲を担当するのが4月9日(土)より放送開始されたTVアニメ『可愛いだけじゃない式守さん』。式守さんと和泉くんの高校生カップルを中心に描く累計発行部数300万部を突破したラブコメディだ。普段は可愛らしいのに、和泉くんのピンチになるとカッコよさまで披露する"イケメン彼女"の式守さん。オープニングテーマ曲「ハニージェットコースター」はこれまでも男性目線を女性目線へ、女性目線を男性目線へと歌い替えてきたなすお☆らしく、式守さんのセリフを男性目線のピュアな歌詞に乗せ歌い上げるポップナンバーに仕上がっている。
制作の過程では原作読者の声をSNSで研究したと語るなすお☆。丁寧にファンの声を拾い上げる彼女の姿勢から共感を呼ぶ楽曲制作の裏側、そして彼女自身のファンとの向き合い方に迫る。
ーーなすお☆さんには思い入れのある楽曲をテーマに10曲のプレイリストを作ってもらいました。まず最初に目についたのが、ご自身の曲を2つピックアップされているところです。それだけ思い入れのあるオリジナルソングなんですね。
まず「キャンバス」は私がなすお☆として初めて作ったオリジナル曲なんです。この曲の歌詞は、保健所の犬の視点から書いています。保健所の犬が、拾ってくれた人間と出会って一緒に過ごしていくなかで、この犬の生活に色がついて愛を見つけていくという曲なんですけど、もともとすごく動物が好きで、小さいときから実家で柴犬を飼っていたのもあって、自分の中では特別な曲になっています。
もう一つの「star line」は、自分の曲の中で一番ライブで盛り上がれてすごく気持ちの入る曲。どこにも告知せず、急にライブで「新曲です!」って歌ったんですけど、それでも皆まるで知っていたように盛り上がってくれました。そのあとも「star lineめっちゃ好き」という声も多くて、後からMVも作って皆で作り上げたような曲ですね。
ーーご自身の曲以外だと、YouTubeに上げられているRADWIMPS、back number、KANA-BOON以外にもSMAPの曲がプレイリストに入っていますね。
お母さんがSMAPをよく聞いていて、物心ついた時にはずっとSMAPが流れていました。ライブにも連れて行ってもらったんですけど、ステージがすごく輝いていて。そこでキラキラしてるステージを初めてみたんです。そして成長してから歌っている人がいて、その周りの人が楽器を弾いているバンドという物を初めて知り衝撃が走りました。1人の人に向けた“好き”という感情を何曲にも渡って書いていて、1つの感情にこんなに表現があるんだと驚いたのがRADWIMPSさんの「ふたりごと」です。
それから色々なバンドを聞くようになりました。ある日、どこかのお店に入ったときに不意にback numberさんの「思い出せなくなるその日まで」が耳に入ってきたんです。今までそういうところで曲が気になることはなかったんですけど、本当にパーッと流れてきた。すぐに覚えた歌詞で検索しました(笑)。
ーーback numberを聴くきっかけになった曲ということですね。同じく「春を歌にして」も選曲されてますよね。
「春を歌にして」は私が所属している事務所に入ったときのオーディションで歌った曲なんです。もう緊張しすぎて何を喋ったかも覚えてないんですけど(笑)。とりあえず歌詞を覚えて、間違えないように必死で歌ったような記憶だけはあります。
ーー他にはAcid Black Cherryやシドのように、なすお☆さんが歌われてきた曲とは全く違う系統のものも選曲されていますね。
ちょっとでも時間があったら友達とカラオケに行きまくっていた時期があったんです。テスト期間で早く学校が終わったときに、そのままカラオケに行って、夜までフリータイムで歌うっていう。そのときに友達がシドさんをめっちゃ好きで「妄想日記」を熱唱してたんですけど、歌っている友達がすごく楽しそうで。そんな楽しそうな顔をしている友達を初めてみたんです。そこからAcid Black CherryさんやJanne Da Arcさんとかを聞くようになって、どんどん好きになっていきました。曲もライブもすごく好きで、自分でもコピーバンドするぐらいどっぷりハマって(笑)。
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