すべての時間を音楽に。古民家で共同生活を送るデュオ・なもなきがファンと紡ぐ新たな繋がり|Bitfan Crossing #27

Interview
DIGLE MAGAZINEとオールインワン型ファンプラットフォーム『Bitfan』が送る、“アーティスト活動”にフォーカスしたインタビュー企画。アーティスト選曲のプレイリストと共に、これまでの道のりやファンとの関係について掘り下げます。今回は、なもなきが登場。

2021年に結成した、シンガーソングライター・デュオのなもなき。おにちゃん(鬼武翔太)とランディ(田沢翼)は築45年の古民家で共同生活をしながら精力的に路上ライブを行い、音楽ファンの支持を獲得してきた。

2人が広く世に知られるきっかけとなったのが、2022年7月、TikTokの企画「♯夏の歌うま」チャレンジで「♯TUBE賞」を獲り、TUBEのライブにゲスト出演したこと。横浜スタジアムの3万人の聴衆の前で歌唱し、話題を集めた。

その後メディアへの露出も増え、認知が全国区へと広がっている彼らが、結成2周年を迎えて、2023年8月に「なもなきオフィシャルファンクラブサイト」を設立した。ファンとの距離が近いと評判の2人は、ファンクラブでどう繋がろうとしているのか。音楽活動やファンクラブ、そして大切なファンへの想いを伺うと共に、10月7日リリースの最新シングル「生きる」について、そして2024年1〜2月に控えている五大都市ツアー<なもなきツアー2024 “Festina Lente”>について語ってもらった。

「もう一回あの景色を見るんだ」横浜スタジアムにて3万人の前で歌唱

ー「音楽っていいな」と思ったのはいつ頃でしたか?

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おにちゃん:

母親の影響でゆずが好きになり、中学生の頃から弾き語りしたりハーモニカを吹いたりしていました。当時は歌手になりたいとは思わなかったんですが、SNSが発達したことでコロナ禍に活動の幅を広げてテレビ番組に出たりする人まで現れた。それを見て「自分にもいけるんじゃないかな」と根拠のない自信が湧いてきました。
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ランディ:

僕は、小さい頃から歌うのがめっちゃ好きで、お風呂に入って2~3時間も歌い続けていたから、家族からめちゃめちゃ怒られました(笑)。僕も歌を仕事にしようとは思いませんでしたが、大学でアカペラサークルに入って人前で歌うようになって、「歌うのっていいな」と。

ー大学までは、人前で歌ったことはなかった?

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ランディ:

はい。高校の学園祭とかも、内心「下手くそだな」って毒づきながら、「どうやって出たらいいかわからないし…」みたいな感じで見てました。
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おにちゃん:

僕はノリと勢いで出るほう。もし同じ学校だったら、「下手だな」って思われてたかも(笑)。
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ランディ:

僕は人望とツテがないから、見てるだけ(笑)。

ー様々な活動をしてきた中で、なぜ「この相手ならやっていける」と思ったのですか?

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おにちゃん:

いろんなライブハウスで歌わせてもらっていると、多くの出演者がカバー曲を歌っていましたが、ランディはオリジナル曲で勝負していた。曲と歌声がいいなと思ったのが大きいですね。目深にかぶったキャップにめちゃめちゃ汗がにじんでいて、その一生懸命さも印象に残ったので、僕から声をかけて連絡先を交換しました。
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ランディ:

僕の最初の印象は「めちゃめちゃ面白いな」でした。僕と違う人と一緒にゆずの「栄光の架橋」を歌っていたんですが、ハモリが高すぎて歌のあとにずっと咳してて、それがおかしくて。
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おにちゃん:

もうちょい、いい話があるでしょ! ランディがコブクロ好きなのを知っていたから、2人組にも興味があるかなと思って、ゆずがNHK『SONGS』で取材を受けていた居酒屋に呼んで、そこで告白しました。出会ってからSNSで繋がってたし、たまに趣味で一緒にカバーを歌ったりもしてました。
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ランディ:

1人で歌ってきましたが、おにちゃんと歌ったら、自分が上手く歌える感触を初めて持ったんですよ。それは印象に残ってましたね。
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おにちゃん:

え、初めて聞いたよ。俺が下手だから自分が上手く歌えてるように感じた…わけじゃないよね?
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ランディ:

(笑)。自分の歌が違って聴こえたんだ。

ー音楽的な相性がよいとはいえ、一緒に住むのは思い切った決断ですよね。

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おにちゃん:

年齢がすべてではないですが、結成当時、僕らは24歳と26歳。すべての時間を捧げるくらいやらないとダメだなって思ったので、一緒に練習できて、何でもすぐに相談できる環境を作るとしたら、「一緒に住むしかないでしょ!」みたいな感じでした。
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ランディ:

初めて路上ライブをやったあと、話したんです。他にも、ハイエースみたいな車を借りて一緒に回ったりする案とかも出たけど、最終的に一緒に住む形になりましたね。

ーなもなきが知られるきっかけの一つに、TikTok「♯夏の歌うま」チャレンジで「♯TUBE賞」を獲り、TUBEの横浜スタジアムライブに出演したことがあると思います。

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おにちゃん:

はい。ボーカルの前田(亘輝)さんの圧倒的な歌唱力や見せ方、お客さんの巻き込み方もすごくて、経験値の違いを見せつけられました。いきなり3万人のステージに立たせてもらって、そこに立った人にしかわからない景色とか肌感覚を体験できたのがすごく大きいです。苦しいことがあっても、「もう一回あの景色を見るんだ」と思える。あ、ランディは前田さんに3万人のお客さんの前でいじられて、頭が真っ白になったよね(笑)。
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ランディ:

登場するときに「なもなき!」って呼んでもらってステージに出て行ったんですが、前田さんの前を通っちゃったんですよ(笑)。みんなから「すごいね」「うらやましい」と言ってもらえますけど、TUBEさんの力を借りたから立てただけなので悔しさもありました。すごい生意気ですけど、いつか自分たちでもこの景色を作りたいな、もっと頑張ろうという思いが一層強くなりましたね。

ーほかにも、最近はいろんな経験をしていますね?

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ランディ:

今年は日本のいろんな場所、たとえば僕の地元の北海道や、愛知、沖縄まで、呼んでいただけるようになりました。歌ってみて、自分たちが思ってる以上に届いてるんだなと感じられたのは嬉しかったですね。
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おにちゃん:

各地で歌わせてもらうきっかけになったのは、カラオケバトルと『ラヴィット』に出たからだと思います。実際に見てくださった人も多いし、地上波の番組に出た実績があるから僕らを呼ぼうとキャスティングしてくれる側面もあると思います。その実績にぶら下がってばかりもいられないので頑張りどころですね。

ファンクラブで今までと違った繋がりや絆を生みたい

ー2023年8月には、ファンサイトも開設しましたね。 

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おにちゃん:

7月21日で結成2周年を迎えたのと、ファンの方から「ファンクラブがあったらいいな」という声をいただいていたので開設を決めました。活動が広がるなかで、SNSや路上ライブといった今までのプラットフォームだけでは伝えきれないことも多いなと感じてもいましたね。

ーファンの方々が待ち望んでいたんですね。

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おにちゃん:

はい。僕らを応援してくださるみなさんと今までとは違った繋がりや絆が生まれるといいなと思っているので、ファンクラブならではのよいコンテンツを提供してみんなに喜んでもらいたいです。
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ランディ:

そうだよね。これまでにいろんな場所でカメラマンさんに写真や動画を撮ってもらっているので、ファンクラブ限定で秘蔵写真を見てもらったり。
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おにちゃん:

SNSでは載せられない、際どい写真とか(笑)。

ーもともとファンとの距離感が近いと思うので、SNSやYouTubeとはどう差別化したいと思っていますか?

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おにちゃん:

そこはまだ迷っていますが、直近のツアーではファンクラブ先行を行ったり、あとはファンクラブ限定のグッズを出したりしています。ほかにも、ライブ配信では言えないようなコアな話もファンクラブの配信でどんどんやっていけたらいいなと。
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ランディ:

と思いつつ、これもまだ一回しかやれてない(苦笑)。
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おにちゃん:

今、200人くらいの方が参加してくれていて、僕らからはみなさんのお名前がほとんど一致しているんですよ。だから、できるだけニックネームから予想して「これ〇〇ちゃんだよね?」とか、より身近に感じてもらえるような伝え方も意識していますね。

ー今後、ファンクラブでやってみたいことは?

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おにちゃん:

ファンクラブイベントをやりたいとは思っているんですが、どういう形ののがいいかまだ検討中です。
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ランディ:

ファンクラブで何をやったら喜んでもらえるか、いろんな人に教えてもらいたいくらいだよね。
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おにちゃん:

今思っているのは、ワンマンライブは幅広い方に楽しんでもらうためのセットリストになるので、ファンクラブ限定でコンセプチュアルなライブができたらなと思っています。

ゆず、コブクロ、やさしいひとたち――なもなきがファンと聴きたいプレイリスト

ー本当にいいコンビネーションですね。そんなおふたりが選んだプレイリストは、選曲基準などを含めてとても気になります。

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おにちゃん:

「ファンと聴きたい」というテーマですが、今、自分たちが聴いてる曲という意味合いも強いです。はじめの2曲は2人で、あと4曲をそれぞれが選びました。「夏を抱きしめて」は、僕たちが飛躍する機会になったTUBE賞にちなんだ曲で、TikTokで投稿した応募動画の中で一番伸びた曲ですね。
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ランディ:

これを歌ったからこそ、あそこに立てたと思う。
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おにちゃん:

プレイリストに入れたいと言ったのは僕なんですけど、TUBE賞でこの曲を歌うと決めたのはランディでした。そういう経緯も含めて、この曲は外せませんね。ポルノグラフィティ「サウダージ」は、TikTokで自分たちが歌った曲の中で一番伸びた曲。たぶん、200万回くらい再生されていて、僕らを知ってもらうきっかけになっているし、路上ライブでもリクエストがとても多い曲です。
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ランディ:

いきものがかり「笑顔」は、僕が選びました。「なぜ歌うか」と聞かれたら、これを差し出したいぐらい、この歌詞に僕が歌ってる理由が詰まっていて、全部代弁してくれてると感じる大好きな曲です。

ー特に好きなフレーズは?

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ランディ:

恥ずかしい~。
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おにちゃん:

え、なんで! 全然恥ずかしくないところでしょ?
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ランディ:

…2番のサビですね。
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おにちゃん:

じゃあワンフレーズ歌ってみてよ、2番のサビって言われてもわからないかもしれないから。
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ランディ:

え、歌うんですかこれ(笑)?

ー言葉だけでいいですよ。

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ランディ:

言葉だけのほうが恥ずかしい。(歌いながら)《抱えきれぬさびしさのなかで/もしも君がひとりでいるのなら/ばかみたいにがむしゃらに/僕はずっと手を伸ばしたいんだ》。ここがもうドンピシャですね。なもなきにも合ってるなって。この曲を聴きながら気分を高めてます。

ー続いては、コブクロですね。

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ランディ:

「風をみつめて」は一般的にはそこまで知られていないかもしれないけど、もっといろんな人にこの歌を知ってもらいたいなという、コブクロファンからのみなさんへの提案です(笑)。

ー「この歌もすごいよ!」みたいな?

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ランディ:

はい。「蕾」「流星」「未来」といった有名な曲もすばらしいけど、これはこの時代にも合ってて。「コブクロの良さ、小渕(健太郎)さんの良さが詰まってるよ!」っていう思いで選びました。
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おにちゃん:

ゆず「from」は、ランディの「風をみつめて」じゃないけど、いろんな人に知ってもらいたい曲ですね。岩沢(厚治)さんが書く歌詞は、岩沢文学と評されるくらい奥が深いんです。「そばにいる人を大切にしましょう」という意味あいですが、そのそばにいる人は(北川)悠仁さんかもしれないし、家族かもしれない。だからこそ、聴けば聴くほどその聴き手なりの解釈ができるし、心がキューッと締め付けられるような曲です。

ー超メジャー級の方々が多いですが、選曲は少しマニアックで個性的な感じがいいですね。

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おにちゃん:

Mr.Children「横断歩道を渡る人たち」も僕が選びました。2008年の北京オリンピックのテーマソング「GIFT」のカップリング曲で、CDを買ったのは小学生くらいでしたが記憶に残っていて。最近、よく遠征先とかで車に乗ることが多いんですが、「桜井(和寿)さんは、車から横断歩道を見てこの曲を書いたんじゃないか」ってハッとしました。

ー自分も似たような景色を見て、気が付く瞬間が訪れたと。

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おにちゃん:

はい。けど僕は、特に何も思わなかったのに、桜井さんはそれぞれの道を歩いてる人にもストーリーがあると映ったんだなって。ファンの人と聴きたいというのもあるけど、こういう曲を書いてみたいなと思いました。
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ランディ:

玉置浩二さん「カリント工場の煙突の上に」は僕の選曲ですが、ミスチルさんの曲を選んだ逆パターンみたいな感じで、こんな歌作りたいなと思って選びました。最近のヒットソングの多くは、最先端で音も尖っていたりするものが多いのかなって。でも、この曲の魅力は声! オーケストラと共演しても負けない、人を震わせられる歌を、ファンの方に聴いていただきたいなと思いました。これを目指す…すごい遠いですけど、その気持ちを持ちながら活動したいです。

ービッグネームの中に、フレッシュなバンド・やさしいひとたち「当たり棒」が入っていますね?

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おにちゃん:

僕は知らなかったんですが、ランディがハマってるらしくて。ライブも観に行ったよね。
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ランディ:

うん。Spotifyって新しい音楽を発掘するのに向いてるサブスクだと思っていて。お薦めとかで、自分たちの曲に似てるアーティストで出てくるじゃないですか。
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おにちゃん:

Spotifyに僕ら本人に向けて「なもなきと似ているアーティスト」としてレコメンドしてたんだ(笑)。普通、リスナー向けの機能だけどね。
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ランディ:

そう、びっくりして(笑)。音楽を好きになる理由って、やっぱりどこか演者さんと自分が重なる部分があるからだと思うんですよ。自分たちはアーティストをやってて、全然やさしいひとたちとは立場が違うけど、なんか同じ景色を見て感じることが一緒なのかなとか思ったりします。ライブを観たときに、本当に“やさしい人たち”だって感じたし、愛があるバンドだなと思いました。まあ、自分たちのことも、やさしいとか愛があると言ってるみたいで恥ずかしいですけど(笑)。
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おにちゃん:

僕たちよりも優しいなと感じた?
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ランディ:

うん。インタビューを見ても、「アーティストって尖ってないと売れないみたいって偉い人からも言われたりする。でもやっぱり優しくありたい」といったことを言ってて、その気持ちもすごくわかる。だからプレイリストに絶対入れたいと思ったし、負けたくないという意味も込めてます。

ーラインナップの中で、乃木坂46はある意味、異色かもしれませんね。

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おにちゃん:

ひねくれてるから、王道を選びたくない気持ちがあるかもしれないけど、乃木坂にはいい曲がたくさんあるんです。「路面電車の街」はランディとカバーしたこともあって。この年齢になると、結婚して子どもが生まれる人がいたり、両親の体を気づかったり、ふるさとを大切に思う気持ちが自然と芽生えます。僕の街には路面電車は走ってないし、いつも慌ただしい都会でいろんなものに揉まれながら活動してるけど、この曲を聴くとすごく気持ちが落ち着くというか。切なさもあるし懐かしさもある曲ですね。
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ランディ:

サザンオールスターズ「女呼んでブギ」って渋い選曲じゃない? 
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おにちゃん:

全然渋くないよ! これはもう歌い出しが《女呼んで もんで 抱いて いい気持ち》って曲なの。
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ランディ:

あはは(照・笑)。
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おにちゃん:

令和の時代じゃ絶対にOKにならないと思いますが、とは言えこれを許されるサザンってすごいなと。歌詞は攻めたことを言ってるけど変にいやらしく聞こえないし、ポップスに変えてしまうんですよね。あと、桑田(佳祐)さんだってこんなすごいことを歌っているんだから、僕らだって歌いたくなったらすごいことも歌わせてもらいますよ、という密かな思いも込めていたりします。
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ランディ:

令和版でおにちゃんが作ってよ。
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おにちゃん:

ファンが減ると思う…たぶん(笑)。

いい曲を生み出せれば、結果はついてくる

ーいろんな音楽から創作意欲を掻き立てられているんですね。10月7日リリースの新曲「生きる」はどういう経緯で生まれたのですか?

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おにちゃん:

2022年に東阪ツアーをやるにあたって、ライブで盛り上がる曲が欲しいなと思って、2人で作りあったなかの1曲です。ランディが作った曲は大阪でやり、この曲は東京で披露しました。本当、僕たちが活動を始めたのはコロナ真っただ中で…。
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ランディ:

うん。真っただ中だった。
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おにちゃん:

さらに戦争があったり、先の見えないことがいっぱい起きてますよね。この数年は、自分たちが生きてきた中で一番壮絶だと思うので、アーティストの端くれとして生きた証を歌にしたいと思ったんです。社会情勢を踏まえて作った曲ですが、ポップにして今を生きるすべての人の背中を押せるような曲になりました。

ーランディさんは、おにちゃんさんと話し合いながら歌入れするのですか?

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ランディ:

いえ、どう歌ってほしいか聞かないですし、なるべく解釈もしないで、そのまんま歌います。邪念が入らないように送り出すのがいいかなと思っているので。特に今回は、 “今日も生きてる”というテーマで、いろんな人がいろんな感じ方をするので、真ん中にちゃんと“生きてる”っていうのを据えて、我が出過ぎたらいけないなと思いました。シンプルにシンプルに歌うのを心がけました。

ーツアーや新曲の発表など、精力的に活動していますね。今後、挑戦したいことや叶えたい目標は?

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ランディ:

僕はもう“いい曲主義”というか、余計なことを考えずに、いい曲を生み出せさえすればいろんなものがついてくると思っているんです。目の前のことを一つ一つやって、少しでもいいメロディにありつけたらいいなと思っています。
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おにちゃん:

近い未来の話をすると、五大都市ツアーが決まり、仙台と名古屋、福岡では初めてワンマンライブができます。ツアーのテーマが、ラテン語の「festina lente」で、“ゆっくり急ぐ”という意味です。急がば回れ的なニュアンスもあると思うし、ゆっくりしすぎてもあっという間にやりたいことができなくなっちゃうなど、いろいろと捉えられると思うんです。ランディはわりとゆっくりしたがるけど、僕は急ぎたがる性格で(笑)、そんな僕らが共通しているのはいい音楽を届けること。ゆっくりと急ぎながらみんなに届けたいです。

ー2024年1月から五大都市ツアー<なもなきツアー2024 “Festina Lente”>が始まり、ファイナルは東京・渋谷WWW。ワンマンは特別な空間だと思いますが、意気込みを伺ってもよいでしょうか?

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おにちゃん:

音楽ってやっぱ生モノなので、その会場ならではの雰囲気や一体感をいかに出せるかは考えています。事前に用意するセットリストもそうだし、会場でのMCの絡み方とか。2月のワンマンも、一体感のあるものにしたいです。
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ランディ:

いいライブしたいなというのは常に思っているんですけど、やっぱりあらゆる要素が噛み合ってすごいライブになるときってあると思うんです。だから、そうなる確率が上がるようにしっかり準備していきたいですね。
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おにちゃん:

渋谷WWWのワンマンのときには新たなお知らせができたらいいなと思っています!! 今は詳しく言えませんが、今回のツアーは今後の僕らの活動を大きく左右するとても重要な意味を持ったツアーです。みんなと一緒に必ずツアーを成功させて、次のステージに駆け上がります。

PROFILE

なもなき

おにちゃん、ランディにより2021年に結成。同時に川崎にある築45年の古民家で共同生活をスタート。活動拠点である路上ライブや自宅での歌唱動画が話題を呼び、SNS総フォロワーは7万人を突破。2022年にはワンマンライブを3回行い、TikTok「#夏の歌うま」チャレンジ企画では#TUBE賞の優秀投稿者に選ばれ、同年9月に行われたTUBEの横浜スタジアムライブにて、大観衆を前に生パフォーマンス出演を果たした。

2023年2月には1stアルバム『Rustic』をリリースし、3月に初の東阪ツアー<なもなきLIVETOUR2023-Rustic->を開催。東阪ともにソールドアウトを達成した。2024年1月からは全国5大都市を回る<なもなきツアー2024″Festina Lente”>の開催が決定。

ライブ、メディア出演、YouTubeなど、路上にとどまらずますます活動の幅を広げている。

INFORMATION

Digital Single「生きる」

2023年10月7日(土)リリース

<なもなきツアー2024 “Festina Lente”>

1月14日(日)at 大阪・梅田シャングリラ
1月20日(土)at 愛知・名古屋ハートランド
1月27日(土)at 福岡ROOMS
2月4日(日)at 宮城・仙台enn 3rd
2月10日(土)at 東京・渋谷WWW

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