Re:nameが見据えるビジョンとは。音楽性の幅を広げた『postmodern indie』から紐解く

early Reflection
ポニーキャニオンとDIGLE MAGAZINEが新世代アーティストを発掘・サポートするプロジェクト『early Reflection』。1組目のアーティスト「Re:name」が登場。

One Directionや5 Seconds Of Summerなど、海の向こうの音楽を屈託なく聴いていた高木一成(B/Vo)が、中学の同級生のSoma(Gt)と高校の同級生だったヤマケン(Dr)を誘いバンドを結成。2016年に大阪北摂にて生まれたスリーピースバンドがRe:nameである。

昨年の11月にリリースされた初の全国流通盤が、『postmodern indie』である。2019年にリリースされた1st アルバム『We Won’t Know』が高木一成のルーツが色濃く反映された1枚だとしたら、新作の『postmodern indie』は今の彼らの趣向が詰め込まれた作品だと言えるだろう。音楽性の幅はグッと広がり、UKロックやパワーポップ、ガレージロックやポップパンク、さらには洒脱なポップソングやカントリーなど、伸び伸びとしたソングライティングとアレンジに成功した充実作だ。

確かな手応えを感じているメンバー3人にZOOMを通し接触。見据えているバンドのビジョンについて語ってもらった。

原点と今

ーそれぞれ初めて楽器を持ったのはいつ頃ですか。

インタビュイー画像

Soma(Gt):

僕は中学校の頃に弾いてみたアコースティックギターです。父親が趣味でアコギを始めるって言って買ってきたんですけど、特に触ることもなく置かれていて。ちょっと自分がやってみようかなって思って始めたのがきっかけでした。
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高木一成(B/Vo):

僕とSomaは中学の同級生で、当時ふたり共野球部だったんですけど。野球部でギターをやっている人って珍しくて、カッコいいなって思ってました。で、僕もお爺ちゃんが使わなくなったアコギが家にあったので、Somaに教えてもらえそうやなと思って中学2年くらいの時から彼を家に呼ぶようになって。彼に教えてもらって始めました。

ーなるほど。

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ヤマケン(Dr):

僕は小学校6年生の時に音楽会があったんですけど、ドラムが花形だったんですよね。で、クラスの男子7、8人くらいが参加したオーディションに受かって、僕がドラムを叩いたんですけど。それが凄く気持ち良くて、それからずっとドラムをやりたいと思っていました。

ーということは、そこで始めたわけではないんですね?

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ヤマケン(Dr):

はい。僕も小学校の頃から野球をやっていたんですけど、野球に全然伸びしろが残っていない気がしていて、それもあってドラムを始めたかったんですけど。中学の吹奏楽部があんまり仲良くない男子2人と、他は女子しかいなくて。ちょっとこれに3年間注ぐのはキツいなって思って。それで中学もそのまま野球部に入っていました。で、ずっと軽音入りたいなと思いながら過ごして、高校に入ってからドラムを始めました。

ーこの3人が集まったのも高校ですね?

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高木一成(B/Vo):

僕とヤマケンが高校の同級生で、他に同じクラスのギターが弾ける友達ふたりと4人でバンドを組みました。そのバンドは一年で解散しちゃって続かなかったんですけど、高二になったタイミングでSomaを呼んで、この3人でRe:nameを結成しました。

ー皆さんのルーツや音楽的な趣向を聞ければと思います。まず、10代の頃に最ものめり込んだ音楽はなんですか?

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高木一成(B/Vo):

中学一年の時にイギリスのOne Directionが初来日したんですけど、彼らの音楽を聴いた時にめちゃくちゃカッコ良いなって思って。そこから洋楽にのめり込むようになっていきました。中学の頃はそれこそ“洋楽しかカッコよくないやろ”みたいな感じで、海外の音楽ばっかり聴いてましたね。高校に入ってからバンドを始めたので、中学の頃に聴いていた洋楽から影響を受けています。

ー海外の音楽に惹かれたのは何故だと思いますか。

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高木一成(B/Vo):

メロディがキャッチーですし、歌詞の意味がわからないのに音だけで“良い”って思えることに感動しました。それをきっかけに英語を凄く勉強するようになって、高校や大学も国際系の学部に行ったので、音楽はもちろん、歌っている人やバンドの像に憧れました。

ーなるほど。

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高木一成(B/Vo):

それからオーストラリアの5 Seconds Of Summerっていうバンドを見た時に、楽器を持ってプレイするバンドがカッコいいなって思って。そこからはずっと彼らのファンなので、一番聴いたのは5 Seconds Of Summerですね。

ー2019年にリリースされた『We Don’t Know』は、確かにポップパンクからの影響がありますね。

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高木一成(B/Vo):

初期の5 Seconds Of Summerの影響は結構受けてますね。それからだんだんと自分の中でも好きな音楽が変化してきていて、最近はポップ寄りの音になってきていると思います。

Somaさんとヤマケンさんが10代の頃によく聴いていた音楽はなんですか。

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Soma(Gt):

音楽の入りはGReeeeNで、小学校、中学校くらいまではずっとGReeeeNを聴いていました。ただ、中学の時に一成と出会って、彼が洋楽ガチ勢だったのでめっちゃ洋楽を勧められるようになって(笑)。その頃流行っていたJustin Bieberを聴いたりするうちに、YouTubeのおすすめに出てくる海外のバンドを聴くようになっていきました。

ーなるほど。

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Soma(Gt):

ただ、今一番好きなのはtofubeatsですね。今まで聴いてこなかったジャンルでもあるので、新鮮な感じでハマっていて。他にも最近はバンドよりもHIP HOPを聴くことが多くなりました。
インタビュイー画像

ヤマケン(Dr):

僕は初めて買ったCDがMr.Childrenで、親の影響でサザンオールスターズSMAPを聴いてきたので、日本の王道ポップスをずっと通ってきています。中学三年生の時に観た『モテキ』って映画をきっかけに、ちょっとサブカルチックというか、インディーズの音楽にもハマり出したんですけど、基本的にはミスチル、back numberSEKAI NO OWARI、SMAPのような王道ポップを聴いていました。

ーでは、ルーツとは別に、2020年によく聴いていたアルバムも教えてください。

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高木一成(B/Vo):

ここ2、3年ぐらい、自分の中でイギリスのThe 1975が凄くきてて、彼らのアルバム(『Notes on a Conditional Form』)をよく聴いていました。楽曲の幅広さが凄くて尊敬しています。去年のSUMMER SONICで来日した時、Somaと一緒に見に行ったんですけど、めちゃくちゃカッコ良かったですね。遠い存在ではあるけど目標にしていますし、ファンとしても追いかけています。彼らは他と違うことをしているところがカッコよくて、そういうところは僕らのバンドにも落とし込めたらいいなって思います。
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Soma(Gt):

僕は2020年によく聴いていたのは、Machine Gun Kellyのアルバム(『Tickets To My Downfall』)ですね。ラッパーや俳優としても活動するなど、幅広く活躍してる人ですけど、ロックが終わりつつあるって言われる中で、彼は「俺がロックを救う」みたいなことを言っていて。ビジュアルも強いし、そういうところに惹かれています。

ーなるほど。

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ヤマケン(Dr):

僕は2020年に出たアルバムではないんですけど、キリンジの『スウィートソウル ep』をダントツに聴いてました。コロナ禍で家から出れなくなったので、とにかく家での時間を楽しみたいと思って。おうちでサウナをやったり、ハンモックを注文してベランダにかけたりしたんですけど、その時に永遠に『スウィートソウル ep』をかけていて(笑)。夜のコンビニのジャケットも大好きで、完全に浸れる音楽というか、好きすぎてネットでレコードも買いました。

ー元々そういうのが好きだったんですか?

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ヤマケン(Dr):

年々好みの音が変わっていってる印象がありますね。2、3年前まではポップスやギターロックを聴いていたんですけど、去年は星野源さんやキリンジ、あとはLUCKY TAPESとかThe1975を聴いていました。自分の耳がブラックミュージックやジャズっぽい音に寄って行った感覚があります。
次ページ:新しいインディミュージック

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この記事を作った人

WRITER

黒田 隆太朗

平成元年生まれ、千葉県出身。ライター/編集。MUSICA編集部→DIGLE編集部。

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高木一成(B/Vo)、Soma(Gt)、ヤマケン(Dr)

2016年3月結成
平均年齢20歳
大阪北摂発スリーピースバンド
Lukie Waves 所属
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