文: スギタヨウヘイ 写:遥南 碧
ーバンドの状況が良い方向に変わってきたと思い始めたのは、いつ頃からですか?
「TRIAD」というアルバムに入っている「Beginning」という曲が印象的だったといってくださる方が多いですね。他には、「SILVER LINING」というアルバムに入っている「Pike your shield」のMVがSPACE SHOWER TVのパワープレイに選ばれたり、そういった評価をしていただけたのは純粋に嬉しかったですね。
メロディーというものに対してすごく貪欲なんです。良いアイデアがあれば、どんどん自分たちの作る曲に取り入れたい。
これは多分、メンバーにも言ったことのない話なのですが、「Beginning」という曲に関しては、小さい頃に「ズームイン!!朝!」という朝のニュース番組がやっていて、実はそのオープニング曲のエッセンスを入れています。
サビの部分の、メロディーが半音下がるところがまさにそうですね。やはり、そういった普段の生活の中で、「なにこれ?」「これいいな!」みたいなものに影響を受けています。
ー初めて買ったCDを覚えていますか?
JUDY AND MARYの「そばかす」です。おこずかいを貯めて、地元の千葉県四街道市のイトーヨーカドーに入っている新星堂で買いました。当時は小学校の放送係で、お昼休みに8センチのCDを流していたのを覚えています。
ー他には、どんな音楽がルーツになっていますか?
今思いつくのは、安全地帯の「あの頃へ」という曲ですね。これも小さい頃テレビで見ていたお酒のCMで使われていた楽曲なんですが、バンドのツアーの打ち上げでたまたま入った中華料理屋で流れていたのを聞いた時に、当時の記憶が鮮明に蘇ってきて、今思うとその曲が強く残っている気がしますね。
他には、浜田省吾の「悲しみは雪のように」やCHAGE and ASKAの「SAY YES」なども、小さい頃、親が運転していた車の中でよく聴いていた気がします。
それに加えて、実の兄の存在も大きいですね。高校生の頃、兄の部屋からTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「スモーキン・ビリー」が爆音で流れてきた時は、こんなかっこいい音楽があるのかと、体に衝撃が走りましたし、もはや新しい世界の扉が開いた感覚がありました。
ちなみに、僕の兄はデビルマンのコスプレをしてフジロックなどのあらゆるフェスに参加するほどアグレッシブな人で、Battlesや!!!(チック・チック・チック)などをリリースしている、Warp Recordsの音源などをよく借りていました。
UnderworldやThe Chemical Brothersなどの、いわゆるビッグビートも好んで借りて聴いていたのですが、兄の影響で好きな音楽の幅がさらに広がった気がしますね。
その他は、僕の学生時代の青春、L’Arc~en~Ciel、Hi-STANDARD、GOING STEADYがやはりルーツかな、と。FOUR GET ME A NOTSとして活動をはじめてからは、locofrankや、HOTSQUALLなど、一緒にライブをする先輩バンドや仲間のバンドの曲をツアーの移動中などによく聴いていました。
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