気鋭クリエイター選曲の“Rock for Us”プレイリスト|THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、w.o.d.、illiomoteなど

Playlist

文: DIGLE編集部  編:riko ito 

毎月テーマを設けてインタビューやコラム、プレイリストを掲載していく特集企画。2024年2月は“ROCK for Us”をテーマに、ロックミュージックから受けた影響や、日々を生きる中でロックに救われてきた経験などをアーティストやクリエイターたちに伺っていく。今回の記事では、カルチャーシーンで話題のクリエイターたちが“ROCK for Us”をテーマに制作したプレイリストをお届け。

新進気鋭のクリエイターたちに特集テーマに沿った楽曲を紹介してもらうプレイリスト企画。今回は、2011年よりモンスターを描き続け、illiomoteなどのアートワークも手がけるアーティスト・TOMASON、数多くのアーティストのMVにダンサーとして出演し、へアメイクアップアーティストやスタイリストとしても活動するよしだえりか、国内外の音楽を紹介するメディアとしてInstagramをベースに活動する『漂流音楽』、東京のユースカルチャーシーンを中心にライブやスナップ写真を撮影するnogiの4名が登場。

今月の特集テーマ“Rock for Us”のもとロックからの影響を尋ね、人生において特に影響を受けた楽曲や今も心揺さぶられる楽曲を選んでもらいました。

さらにプレイリストには、Age FactoryDYGLLITESAGOSAIDdowntなど、今回の特集にまつわるアーティストの楽曲も編集部が追加。クリエイターたちの選曲とあわせて、ぜひ聴いてみてください。

TOMASON(イラストレーター)

少しワルで切ないアニメのエンディングはいつもロックだった

N’夙川boys「路地裏BE-BOP」
illiomote「ブラナ♯15」
坂本慎太郎「死者より」
Gorillaz「Clint Eastwood」
B’z「ミエナイチカラ〜INVISIBLE ONE〜」

コメント

好きなアニメを見ていると、EDは決まって少し悪そうでどこか切ないロックミュージックだった。
子供の時は毎週の楽しみが終わる気がして好きでなかったけど、大人になってその良さが分かってきた。
刺々しいサウンドの中にどこか哀愁のあるロックの雰囲気に惹かれてます。そんな味わい深い大人になりたいです。

学生の頃に良く夙川ボーイズのライブに行ってロックを感じていたのを思い出しました。
illiomoteは自身がアートワークを務めさせていただいてるミュージシャンでもあるのですが、
特に「ブラナ♯15」にロックを感じます。間奏の泣きのギターが個人的ロックポイントが高く好きです。
ロックといえば元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんにはすごく影響を受けました。日々の生活で行き詰まった時に聴かせてもらってます。楽曲やアートワークの世界観も好きです。
自分の作品に特に影響を与えているのはゴリラズかもしれません。当時カートゥーンのキャラクターが
動いて歌っているのにすごく衝撃を受けたのを覚えています。キャラクターが画面を飛び出て実在するかのように歌っている姿は最高にロックでした。
B’zの「ミエナイチカラ〜INVISIBLE ONE〜」は、幼少期に毎週楽しみに見ていた『地獄先生ぬ〜べ〜』のED曲として強く印象に残っています。
今回のプレイリストに共通しているのは、幼少期にアニメのEDで聴いて感じていたことをどこか思い返してくれるロックたち。

PROFILE

TOMASON

岐阜県出身。地元岐阜県を中心にアートフェスや個展、ワークショップ等を開催する。2011年から毎日独自のモンスターを描き続けている。2019年10月から表参道にて自身のギャラリー“MAT”をオープン。2020年に出版レーベル“白い立体”からオリジナルモンスターをまとめた図鑑をリリース。

『TOMASON × POST O’ALLS POP UP』

アパレルブランド『POST O’ALLS』とコラボレーションしたアパレルアイテムをリリース。これを記念し、中目黒のショップにて2024年3月30日(土)、31日(日)にポップアップイベントを開催予定。

よしだえりか(ダンサー、スタイリスト etc.)

心から憧れ揺さぶられる音楽

Electric Light Orchestra「Nightrider」
The Flaming Lips「Do You Realize??」
ORGE YOU ASSHOLE「家の外」
Pixies「Where Is My Mind?」
Radiohead「Bodysnatchers」
春ねむり,Jaguar Jonze「don’t call me queen」
CSS「Alala」
w.o.d.「Kill your idols, Kiss me baby」
American Football「My Instincts Are the Enemy」
Vampire Weekend「Step」

コメント

中学生の頃、レディースやってた先輩に呼び出されシメられて、なんて理不尽な!と思った帰り道も、OL辞めたいと毎日思いながら滅茶苦茶に踊っていた夜も、心から憧れ揺さぶられる音楽があって本当に良かった。楽器を鳴らしマイクに向かって表現する人達は本当に憧れの存在です。大人と言われる年齢になり、仕事をする中で出会い新たな価値観に気付かされた曲も大切に聴いていきたいです。

PROFILE

よしだえりか

ダンサー、振付師、ヘアメイクアップアーティスト、スタイリスト。山下達郎、東京事変、一十三十一、緑黄色社会、JP THE WAVY 、フレンズ、春ねむり、w.o.d.など数多くのアーティストの作品に携わるほか、自身もダンサーとしてライブやMVに出演するなど、多岐にわたる活動を行っている。

漂流音楽(音楽メディア)

ロックの定義を更新し続ける者たち

おとぼけビ〜バ〜「サラダ取り分けませんことよ」
Paramore「This is Why」
Fontaines D.C.「Jackie Down The Line」
The Last Dinner Party「Nothing Matters」
Turnstile, BADBADNOTGOOD, Blood Orange「Alien Love Call」

コメント

PCでの曲作りが一般化し、ジャンルの壁が溶ける現代、あまた消費され続けるリバイバルの名目で、ロックは時代をサンプルするためのファッションとして扱われることも多い。それでもなお、非効率なバンドという形態にこだわり、楽器を鳴らし続け、ロックの定義を現代においても更新し続ける者たちがいる。その事実に日々救われている我々は、漂流音楽を始動した2022年以降にリリースされた「現代のロック」を選出した。

INFORMATION

音楽メディア『漂流音楽』

2022年2月16日、国内外の音楽を紹介するメディアとして、Instagramをベースに活動を開始。国内外の新譜紹介のほか、フェスやライブの情報も発信している。2022年には、初となる紙媒体『漂流音楽マガジン VOL.1 -too many music to follow…-』を刊行。DJコレクティブとしての活動も行っており、渋谷club bar FAMILYにて自主イベント<NEIGHBOR>を隔月で開催している。

漂流音楽 2ND ANNIVERSARY

2024年3月8日(金)at 東京・下北沢LIVE HAUS
OPEN / START 24:00

LIVE:
xiangyu
MAGE (jinja + 勝権三)
CHAPA DIDGERIDOO

DJ(漂流音楽):
DJ HNW_A
fvku
meri
soo!

▼チケット購入URL
https://t.livepocket.jp/e/aa7k7

nogi(フォトグラファー)

高校時代の自分を支えてくれた曲

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「ドロップ」
Beastie Boys, Q-Tip「Get It Together」
ゆらゆら帝国「ミーのカー – LONG Version」
The Jimi Hendrix Experience「The Wind Cries Mary」
Sly & The Family Stone「I Ain’t Got Nobody (For Real)」

コメント

むしゃくしゃした時、自転車に乗ってよく聴いていたものから選びました。行き場のない渦巻く気持ちを成仏させたり、深く潜って自分に集中したり、やる気を出したり。当時色んな形で心の中を一緒に歩いた作品たちです。あの頃からどのぐらい進めたかな…と今、振り返りつつ改めて初心に戻れた気がして嬉しいです。皆さんそれぞれにも、各地点で素敵な曲との出会いがありますように。

PROFILE

nogi

東京のユースカルチャーシーンを中心に、撮影やプロダクションなど多岐に渡り活動中。

気鋭のクリエイターが選曲する“Rock for Us”プレイリスト

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