揺らぎが作る“New Journey”プレイリスト『References of the “New yuragi”』|Alex G、Sigur Rósなど

Playlist

文: 揺らぎ  編:riko ito 

テーマを設けてインタビューやコラム、プレイリストを掲載していく特集企画。2025年1月/2月は“New Journey ―人生の旅に寄り添う音楽―”というテーマのもと、音楽活動の節目となったタイミングや、自身に寄り添ってくれた音楽をアーティストたちに伺っていく。今回は、2025年1月24日にニューアルバム『In Your Languages』をリリースした4人組バンド・揺らぎが制作したプレイリストをお届け。

アーティストの方に特集テーマに沿った楽曲を紹介してもらうプレイリスト企画。今回は、結成10周年という節目を迎えた4人組バンド・揺らぎが登場。1月/2月の特集テーマ“New Journey ―人生の旅に寄り添う音楽―”のもと、メンバー全員に全10曲のプレイリストを作ってもらいました。

揺らぎが制作したプレイリストのタイトルは『References of the “New yuragi”』。Leif Vollebeck(レイフ・ヴォルベック)、Mount Kimbie(マウント・キンビー)、Alex G(アレックス・G)、Sigur Rós(シガー・ロス)などの楽曲をピックアップし、コメント付きで紹介しています。最新アルバム『In Your Languages』ではアンビエント、プログレ、フォークなどの多彩な音楽性を内包しつつ、バンドとして新しい姿をリスナーに提示した揺らぎ。アルバムのリリースツアーでは東名阪だけでなく香港での公演を行うなど、海外圏のリスナーも続々と増やしていています。そんな彼らのこれまでの道のりや、大切にしているスタンスが表れている選曲を、ぜひチェックしてみてください。(編集部)

PROFILE

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揺らぎ(ゆらぎ)

シューゲイザーを軸にしながら作品ごとに異なる音楽性を取り入れ、独自のサウンドを確立する4人組バンド。メンバーはMiraco(Vo.)、Kantaro Kometani(Gt.)、Uji(Ba.)、Yusei(Dr.)。

2015年にmiracoとYuseiが中心となり結成。2019年7月には<FUJI ROCK FESTIVAL’19>のROOKIE A GO-GOにも出演を果たし、2021年6月に1stフルアルバム『For you, Adroit it but soft』を〈FLAKE SOUNDS〉よりリリースした。

2023年4月には、2ndアルバム『Here I Stand』をリリース。2024年1月より、かねてよりサポートとして参加していたUji(Ba)が正式加入し、以降現在の4人体制で活動を行っている。さらに、2025年1月に3rd アルバム『In Your Languages』をリリース。現在、東名阪と香港を回るツアー<”In Your Languages” Release Tour 2025…With Special Guests>が開催中となっている。

これまでにJapanese Breakfast、Turnover、Nothing、Superheaven、I Mean Usなど数多くの海外アーティストのゲストアクトを務め、国内外での活躍が期待されている。

Theme of the PLAYLIST

我々は今年で結成10周年を迎えます。
この10年間でEPを4枚、アルバムを4枚をリリースしました。特にアルバムについては一つのジャンルという括りには縛られすぎず、毎回少しテイストを変えてリリースしてきました。
10年という長い歳月を経てふと立ち止まって考えてみると、これほど長く活動ができているのはメンバーの個性が強く、またそれが強烈だったりするからなのかな、と感じたりもします。
そしてその個性たちは日々アップデートされているからこそ10年も続けられたのかと思いますが、今回はバンドにおける、メンバーの個性を形成する曲、その中でも特に揺らぎとして活動する上で指標になった曲をピックアップしました。
今後も、日々アップデートされるメンバー各々の個性を活かして作品を発表し、“New Yuragi”を更新し続けることができれば、これ以上嬉しいことはありません。

PICK UP SONGS

Leif Vollebeck「Big Sky Country」

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Miraco(Vo.):

彼のデビューアルバムはアイルランドへの旅をテーマにしているらしく、それ以来すこし遠くに向かうときは必ずLeif Vollebeckをお守りのようにして聴いています。
彼のボーカルがとても好きで、どこにいても何を見ていてもそっと心に入ってきてくれます。静かだけれど、いろんなものを乗り越えて自分の到達点にたどり着いた熱量が彼の声にはありました。それは新たなわたしになるために必要な道標でした。
自分が見てきたものや感じたものを、声に、歌に表現して、そしてわたしたちが作った曲たちと共にこれからもいろんな場所へ行けるといいな、と思います。

Mount Kimbie「Four years and One Day」

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Kantaro Kometani(Gt.):

特に「これ」といった、揺らぎの音楽性を変えたような曲は選びかねたので、我々の活動スタンスにヒントを与えてくれた曲(アーティスト)を選びました。
Mount Kimbieはこれ以降のアルバムでは基本遠隔で作業を進めているようですし、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)とBon Iver(ボン・イヴェール)の曲のスタジオライブではJustin Vernon(ジャスティン・ヴァーノン)がリモートでコーラスを入れている。また揺らぎのリミックスをRyan Hemsworth(ライアン・ヘムズワース)に依頼した際には、やりとりは全て遠隔、一度も会うことなく完結させました。
揺らぎは私だけ活動拠点が東京であり主に私が曲を作っているので、完成した曲をどのように展開しようか、という面において、彼らの活動スタンスがとても参考になっています。

Alex G「Southern Sky」

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Uji(Ba.):

2023年頃、練習の一環としてメンバー共通の課題曲を設けていた時期があります。
その中でも特に苦労したのがこの曲で、他パートを意識した演奏のニュアンスについては相当に鍛えられたと感じています。
今思えば、アコースティックギターに対するベースの置き方は、今作にかなり影響したように思います。
余談ですが、その年の大阪公演をメンバーと見に行ったことも良い思い出です。

Sigur Rós「Stormur」

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Yusei(Dr.):

やっぱりSigur Rósは外せません。
彼らの曲を聴くといつも広大な自然やその情景を思い浮かばされます。
そのスケールの大きさをドラムでも表現できないかと常々模索していたものでした。
アルバム『Kveikur』は、Sigur Rósの中でもビート感の強いアルバムだと思っていて、ドラマーである僕は特に聴き込みました。
その中でも「Stormur」は僕の求めるスケールの大きさが強く表現されてると思い選曲しました。
このアルバムを通して揺らぎの『Still Dreaming, Still Deafening』や『For you, Adroit it but soft』が完成されたと、ドラマーとしてはそう感じています。

揺らぎが作る“New Journey”プレイリスト『References of the “New yuragi”』

揺らぎ・人気曲プレイリスト

RELEASE INFORMATION

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New Album『In Your Languages』

2025年1月24日リリース
Label:〈FLAKE SOUNDS〉

Tracklist:
1. You Have Been Calling Me
2. Oppressed
3. For Your Eyes Only
4. This Room Is Comfortable
5. Stove Song
6. Love You My Dear
7. Our
8. Whenever, Whatever
9. Sá Meditation
10. Farewell Speech
11. To Know You As You Are With No Ends

EVENT INFORMATION

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“In Your Languages” Release Tour 2025 …With Special Guests

◼︎愛知公演
2025年3月8日(土)at 名古屋・新栄Shangri-La
ゲスト:uri gagarn

◼︎大阪公演
2025年3月9日(日)at 大阪・心斎橋ANIMA
ゲスト:さらさ(Trio Set)

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