ゆるさに芯が宿る、いわしヤング

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はいわしヤングをご紹介します。

肩の力をたのしく抜いて

“いつも通っている美容室の担当の方に、「次来る時にはサブスクに音源出しておきます。」と言ってしまったのでついに『やるぞ!』と思ったね。”――そんなコメントとともに有言実行の証としてリリースされた、ソロプロジェクト・いわしヤングの1作目となるEP『やるぞ!』。等身大の生活サイズで切り取られた、UKロックサウンドが癖になってしまうこと間違いなしの作品だ。

音楽制作に向き合い、配信でリリースをするぞ!という、まさに『やるぞ!』な気概。それに対して、きっかけは「人に言ってしまったからもう後戻りできない」という、等身大のリアルさ。そんなエピソード共に生まれたこのEPは、誰しもが持つかわいらしさやゆるさ、完璧じゃなさ、といった部分をユニークに照らし出すような1枚になっている。
ゆるやかな身のこなしで日々をいなすように暮らす歌、ローファイなUKロック、全4曲を7分で駆け抜けるスピード感。再生ボタンを押せば最後、あなたも、気がつけばあっという間に肩の力が抜ける魔法にかかってしまうだろう。

まだまだその存在に謎の多いアーティストだが、この作品のリリースをきっかけに、今月からは東京を中心にライブ活動もスタートするようだ。この遊び心にときめくリスナーが増えていくのも、時間の問題だろう。

いわしヤング

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