多層的な奥行きに浸りたい、Shuntaro Okinoのサウンド

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はShuntaro Okinoをご紹介します。

甘やかな揺らぎを纏って

1967年東京生まれ、velludoVenus Peter、ソロユニット・IndianRopeとしての活動でも知られるShuntaro Okino。ソロ作品としての最新楽曲『She Falls』は、重なり合う音の渦が心地よく染み渡る、ドリーミーな1曲だ。

自身の手による多重録音によって折り重ねられた音たちは、それぞれが持つ透明感を失うことなく絶妙なバランスを保って奥行きを魅せる。アナログテープのエフェクトを多用したことから生まれるローファイ感は、楽曲全体に幻想的な手触りを与え、ロマンチックかつ気怠げなムードを演出している。その質感と内省的な空気は2010年代のベッドルームポップ/インディーポップと共鳴するところもありながら、同時に1980年代以降のUKロック/ニューウェイヴの系譜をしっかりと踏み締めた作品であることも間違いない。

柔らかな湿度を纏うこの歌は、これからの季節にこそ良く似合いそうだ。YouTubeでは日本語訳を行ったリリックビデオが公開されており、楽曲が持つ感傷的でメロウな揺らぎを詩からも感じ取ることができる。是非あわせてチェックを。

Shuntaro Okino

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