文: Kou Ishimaru 編:Kou Ishimaru
九段中等教育学校の同級生たちによって結成され、現在は下北沢を中心に活動している平均年齢24歳の4人組バンド・Gum-9。日々の生活や恋愛における実体験を綴った歌詞が魅力的な彼らだが、先月2月26日(水)にリリースされた2nd EP『Bloom Ur Days』では、音楽面においても表現を拡張。疾走感溢れるライブチューンのM1「ラストガール」やM5「幸福論」、初めてストリングスを導入した「ポインセチア」など、ライブ経験を経る中でアンサンブルが洗練され、ストーリーの輪郭をより鮮明に描写したサウンドへと進化している。「オスマンサス」は、彼らがポップスに傾倒していくきっかけとなった一曲とのことで、ちょうど暖かくなってきた今の春の陽気にもぴったりな軽快な楽曲に。
サイケデリックポップバンド・paddy isleのメンバー・あゆむによるベッドルームポップ・プロジェクト、Vacant Wave。2019年より実直にリリース活動を行っているVacant Waveは、3月5日(水)に最新EP『Sunnyside』をリリース。そのタイトルトラックである「Sunnyside」は、《考えなくなった 僕はだんだん 振り返る事さえしなくなって》という歌い出しから始まる。決してネガティブではなく、一種の諦念(= 迷いを去った境地や真理に到達した状態)じみた心象を、90'sインディのサウンドで包んだ、暖かな一曲に仕上がっている。
ネット上にほとんど情報がなく、謎の存在として音楽ストリーミング上に浮遊している音楽プロジェクト・Wan Tang わんたん。シューゲイザーのような楽曲から、AORなど、70〜80年代をはじめとするノスタルジックでLo-Fiなトラックをベースに、無機質な電子音声をのせた楽曲を数多くリリースする、いわゆるVapor Wave的な文脈のアーティスト。新曲「好色な書生の処世術」は、これまでの楽曲と比べるとポップで、小坂忠やティン・パン・アレーといった、70年代のニューミュージックを彷彿とさせる一曲に。
“Cinematic Beat.Downtempo“をテーマに、楽曲に情景を乗せて制作するビートメイカー・ord minamiが、新曲「Dive」をリリース。4つ打ちのビートと、Lo-Fiなピアノのコードが心地よいムードを演出している。これまでの彼の楽曲にはあまりなかったBPM100前後な楽曲だけに、作業用BGMとしてももちろん、夜の都会のドライブのお供としても重宝できるだろう。
その他、注目のリリースにはLoulou Parasom、HOGO地球、碧海裕人などがラインナップされています。
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