文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
大阪発5人組ポップロックバンド・アンユースレス。ポップな楽曲からバラードまでを披露する彼らの新曲「夏のヴィーナス」は、四つ打ちやシンコペーションを多用したドラム、ドライブ感のあるギターとベースによるサマーチューン。夏を舞台に、魅力的な"あの子たち"に釘付けな気持ちを描く。《ヤラれました僕の恋心》《もう爆発寸前で大妄想》と、欲望に素直な様が、清々しい。
軽音サークルの友人同士であった高井と関屋がコロナ禍をきっかけに曲作りを開始し、以降すべての音源制作をホームレコーディングにより行う、東京拠点の2人組ユニット、マダム南方。新曲「予言者」は、ポリリズムのギターカッティング、陶酔感のあるインディポップ的なシンセリード、象徴的な歌詞と余韻や空間感を重視した歌唱による、涼しげでシュールレアリスティックなナンバー。体が空間に溶けていくような、心地よい一曲。
2019年より東京を拠点に活動し、エレクトロニックな質感とバンドサウンドを融合させたロックバンド・THENEWLEVEL。新体制初のリリースとなる新曲「989」は、Djentの影響を彷彿とさせる叙情的なギター、Porter Robinson(ポーター・ロビンソン)やMadeon(マデオン)のようなノスタルジックなシンセ、ヘヴィで盤石なリズム隊による一曲。オートチューンボーカルやビートチェンジなど、3分弱で様々なアプローチが登場し、聴いていて飽きない。《気づけば失ったものばかり数えていた》と、喪失を歌う一節に共感する。
2024年より、福岡を拠点に活動しているラッパー/シンガーのC_Sound Zhkm!!。「曖昧Am7(feat.EMA)」は、ノスタルジックなギターアルペジオ、歯切れよくバウンス感のあるトラップのビートに、シンガー・EMAを迎えた一曲。EMAのシルキーな歌声と、C_Sound Zhkm!!による独特な譜割りを取り入れた緩急のあるフローが交差する。特に2回目のコーラスの後、C_Sound Zhkm!!の日本語パート《いつもbuing What you likeきっとフリ》といった日本語パートのリズムがユニークで、聴いていて気持ち良い。《君は天使 夜の天使 ギター抱え歌う天使》のリフレインも、詩的で儚い。
東京都練馬拠点、90s"日本語ラップ"を正統に引き継ぐラップクルー、夢(BOY)。「アフターレイン」は、ユニークなギターとベースの8拍をサンプリングしてループするトラックが印象的な1分45秒のショートチューン。A Tribe Called Questやスチャダラパーを彷彿とさせ、90年代カルチャーの匂いが強烈に香ってくる。《跳ね返るチャプチャプ レイン後のパドル 脱ぎ去るレインコート inチャリカゴ》という冒頭の一節。オノマトペやカタカナ語を交えた韻、雨の直後に駆け出したくなる少年の心を的確に描写した一節に、強く惹かれる。外へ出て友達と遊びたくなる一曲。
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