映画ライター厳選!映画好きならマストチェックな6月の配信4選

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文: 安藤エヌ  編:Mao Oya

Disney+、Netflix、Amazon Prime Video、U-NEXTで、6月から配信スタートの話題作をご紹介。新たなヒロイン像の誕生を予感させる『ラーヤと龍の王国』や、黒人差別の実態を描いた『グリーンブック』、内田英治監督のオリジナル脚本作品『ミッドナイトスワン』、芸術作品のような美しさを放つ『燃ゆる女の肖像』の4 作をセレクト。

主要配信サイトDisney+NetflixAmazon Prime VideoU-NEXT、それぞれで配信が開始された話題作を紹介するコラム。

6月のラインナップには、第44回日本アカデミー賞の最優秀作品賞&主演男優賞をW受賞した草彅剛主演の映画『ミッドナイトスワン』や、2019年度アカデミー賞の助演男優賞、作品賞、脚本賞を受賞した『グリーンブック』など、お墨付きの名作が登場しているので要チェックだ。


Disney+ アニメーション映画『ラーヤと龍の王国』

まずはDisney+から。コロナ禍の中、映画館とプレミアアクセスで公開していた『ラーヤと龍の王国』が、6月4日からは会員であれば誰でも追加料金なしで観られるようになる。

魔物の襲来によって”信じあう心”を失った王国に暮らすラーヤが、バラバラになってしまった世界を再びひとつにするために旅に出るスペクタクル・ファンタジー。日本版ビジュアルポスターでは『アナと雪の女王』を世に送り出したディズニーによる最新作、と銘打っており、一躍社会現象にまで上り詰めた作品のタイトルを引き合いに出してプロモーションする気合の入れっぷりだ。その気合に負けず劣らず、海外の映画批評サイト「ロッテントマト」では高評価を獲得するなど、世界各国で絶賛の声が上がっている。従来のディズニー作品が抱く勇気や優しさといったテーマを伝えるなかで、意欲作を次々と打ち出すディズニーらしい、新しいヒロイン像が誕生した作品といえよう。

また、Disney+ではディズニーヴィランのクルエラを主人公に描いた映画『クルエラ』が公開初日よりプレミアアクセスで公開されているので、こちらも要チェック。

Netflix 映画 『グリーンブック』

Netflixでは、2019年に発表されたアカデミー賞で助演男優賞、作品賞、脚本賞の各賞を受賞し話題となった映画『グリーンブック』が6月1日より配信スタートとなった。

イタリア人の粗野な用心棒・トニーが、黒人ピアニストであるドン・シャーリーの南米ツアーに同行する運転手としてスカウトされ、差別意識の色濃い地へとふたりで赴く姿を描いた作品。端々にユーモアを織り交ぜながらも真摯に黒人差別の実態を描き、最初は自らも差別意識を持っていたトニーがドンの勇気ある行動によって変化していくさまに心動かされる物語となっている。

本作は実話を基にしており、トニーを演じたヴィゴ・モーテンセンはアカデミー賞主演男優賞にノミネート、ドンを演じたマハーシャラ・アリは助演男優賞を受賞するなど、ふたりの息の合ったベテランならではの演技は見ものだ。

人間味あふれるドラマが心を打つ名作『グリーンブック』はAmazon Prime Videoでも配信中。

Amazon Prime Video 映画『ミッドナイトスワン』

元SMAPの草彅剛がトランスジェンダーの主人公に扮し、難役を見事に演じ切って第44回日本アカデミー賞の主演男優賞を獲得した映画『ミッドナイトスワン』が、Amazon Prime Videoで独占先行配信される。

新宿のショーパブで働く凪沙は、親戚の子どもである一果を養育費目当てで預かることになる。最初は一果の存在を疎ましく思っていた凪沙だったが、バレエに打ち込む一果の姿に希望と愛を見出すようになる。

トランスジェンダーであり、苦しみを抱えた主人公と親の愛情を知らない少女の間に芽生える一縷の希望に似た光を描いた本作。『下衆の愛』を手掛けた内田英治監督のオリジナル脚本によって制作された。繊細な描写と虚飾のない、体当たりでぶつかってくる感情の渦が交差するさまは、観る者に一言では形容できない余韻を与える。

映画『ミッドナイトスワン』は、Amazon Prime Videoにてレンタル価格:HD 500円(税込)、SD 400円(税込)で視聴可能となっている。

U-NEXT 映画『燃ゆる女の肖像』

U-NEXTでは、女性監督であるセリーヌ・シアマが手掛けた映画『燃ゆる女の肖像』が6月2日より配信開始した。

画家のマリアンヌは、貴婦人から娘・エロイーズの見合いのための肖像画を依頼される。しかしエロイーズ自身は結婚を拒んでいた。そんな彼女に近づき、ひそかに肖像画を完成させたマリアンヌだったが、絵の出来栄えを批判されてしまう。描きなおすことを決めたマリアンヌに、エロイーズは意外にも絵のモデルになると申し出たのだった。

登場人物のほとんどが女性であり、ジェンダーギャップが原因で生まれる諸問題に一石を投じた本作。「見る」「見られる」という行為の極致、静謐な空間の中で息をするキャラクター、モチーフとなるものたちの意味、耳をすまして聞く、繊細な自然音――。大手レビューサイトには「映画自体がひとつの芸術作品のよう」「美しい絵画を見ているかのような映画」などのレビューが寄せられた。美しさの狭間にある行間を感じ、没入する夜を過ごすのにうってつけの作品となっている。


夏も盛りに近づいてきたこの頃。冷えた飲み物を片手に映画を観て、次の日への活力にするのをおすすめしたい。

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