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特徴的な高音や変幻自在のフロウを操るラッパーであり、またときにはエクスペリメンタルなビートを生み出すビートメイカー、そして関西を拠点とするヒップホップ・バンド「Black petrol」のMCのひとりと、多彩な顔を持つアーティスト・SOMAOTA。
オリジナル楽曲としてはおよそ1年半ぶりの新曲であり、3ヶ月連続リリース第1弾となる「雨乞 feat.小田乃愛」を2023年4月にリリース。先日5月31日には早くも第2弾「早朝遊園地」を発表し、さらに、自身が現在住んでいるシェアハウス発のバンド・プロジェクト、DUCK HOUSEも始動した。DUCK HOUSEはSOMAOTAのソロ作の制作場所/活動母体であり、今後はソロとBlack petrol、DUCK HOUSEと3軸での活動を展開予定だという。
今回は新たなフェーズに入ったことを感じさせるSOMAOTAにインタビューを実施。本人選曲によるプレイリスト共に、その足取りを振り返る。
また、活動の本格化を予感させるように、BitfanにてDUCK HOUSEのオフィシャル・サイトも開設。アンダーグラウンドから今羽ばたかんとする新鋭アーティストにとって、ファンやリスナーはどのような存在なのか、そしてどのようにコミュニケーションを取っていくべきか。東京遠征中のSOMAOTAにじっくりと語ってもらった。
ー今回のインタビューに際して、「内なる葛藤に寄り添ってくれる楽曲」というテーマでプレイリストを作成いただきました。まずはこのテーマを選んだ理由を教えてください。
音楽っていろいろな場面で聴くじゃないですか。例えばみんなといるときだったり、車でドライブしてるときだったり。自分の場合は落ち込んでいるときや悩んでいるときに音楽を聴いて助けられたっていう感覚が強くて。自分が音楽活動をしているのも、広い視野でみたら“音楽への恩返し”という側面もあるので、今回はこのテーマにしました。
ー特に思い入れの強い楽曲はありますか?
どれも思い入れがあるので難しいですね…。Kojoeさんの「Chilaxxxation feat. 5lack (illmore rmx)」は本当は原曲であるOlive Oilさんとのコラボ曲を入れたかったのですが、Spotifyになくて。もちろんillmoreさんのリミックスも大好きなんですけど、特に思い入れが強いのは原曲で、今でも全部歌えます(笑)。
《Forget bout tha bags/Forget bout ya bag》というフックや、Kojoeさんの《正面からぶつかる暴力は愛情で/背後から歩み寄る優しさは陰険》が特に印象的で、客演の5lackさんと2人で葛藤や悩みについてラップしていて、そのラッパーとしての哲学みたいなものに強く惹かれました。
ーこの曲に出会ったのはいつ頃ですか?
2017年にKojoeさんがリリースした『here』というアルバムに衝撃を受けて、それで過去作を遡っていって出会ったっていう感じですね。大学入りたてくらいの頃、ちょうど音楽にのめり込み始めたタイミングでした。ちなみに、このプレイリストの楽曲は同じくらいのタイミングに出会った曲が多いです。
ーなるほど。
大学に入ってすぐに休学してしまったんですけど、そのときに音楽をめちゃくちゃ聴いてて、Mobb Deep(モブ・ディープ)もそれくらいの時期に出会いました。彼らの作品はたぶん全部聴いたんじゃないかなって思うんですけど、原曲のピッチを変えたりするサンプリングの方法に衝撃を受けて。僕は今でもサンプリングっていう手法そのものが大好きなんですけど、それはMobb Deepの影響なんじゃないかなって思います。
ーでは、それ以外のタイミングに出会った曲を挙げると?
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)はもう少し後に出会ったと思います。僕が一番好きなアーティストなんですけど、言ってしまえば彼も“葛藤”をラップしている人だと思うんですよね。この「FEAR.」という曲では7歳の子供の頃と、17歳の思春期、スターダムを駆け上がり始めた27歳の時期にそれぞれ感じた恐怖(Fear)を綴っているんです。ラップにおけるストーリー・テリングの手法にはめちゃくちゃ影響を受けましたし、いろんな声を使い分けるっていう部分も参考しています。
ープレイリストにはヒップホップだけでなく、The Beach Boys(ザ・ビーチ・ボーイズ)、Lou Reed(ルー・リード)、Ry Cooder(ライ・クーダー)といったいわばクラシック・ロックな選曲もありますよね。
The Beach Boys、Lou Reedはめっちゃ最近で、去年辺りによく聴いてたんです(笑)。あと僕はWim Wenders(ヴィム・ヴェンダース)監督の『ベルリン天使の詩』(1987年)が一番好きな映画なのですが、Ry Cooderはその監督の『パリ、テキサス』(1984年)という作品で知りました。
ーご自身の曲も選曲されていますよね。9曲目の「Nori Nori Daze」が1st EPの1曲目にして表題曲。まさに活動の幕開けを飾るような1曲ですよね。
タイトル通りノリノリでラップしてるけど、めっちゃ暗いっていう曲で(笑)。元々別の名義でもSoundCloudに曲をUPしたり、ちょっとだけ活動していたんですけど、今の名義での始まりがこの曲で。実質、本格的な音楽活動のスタート地点みたいな曲ですね。
ープレイリストの1曲目には2021年にリリースしたシングル『Highest possible praise on トライコット』より「Tempest (Remix)」を選曲されています。
今、monomouth(ex. トライコット)っていうバンドの2人と一緒にシェアハウスに住んでるんですけど、そのバンドのインストがカッコよかったので、自分のラップを乗せてリミックスとして発表した作品なんです。そのmonomouthの乾くん、青海くんとは一緒にDUCK HOUSEというバンド・プロジェクトでも動いていて。その始まりとも言える曲だったし、すっごい噛み砕いて言うと“いろいろあるけど頑張ろうぜ”っていう作品なんです(笑)。だから、テーマ的にもいいかなと思って選曲させてもらいました。
ー先ほど「Nori Nori Daze」が現名義の始まりとおっしゃってましたが、それ以前も含めた音楽活動の始まりについて教えてください。
僕、地元は川崎なんですけど、実家を出たくて京都大学に入ったんです。そこの軽音楽部は24時間使えるスタジオとめっちゃいい機材があったんですけど、いろいろあって当時はほとんど部員がいなかったんです。高校時代からヒップホップが好きだったので、ラップ始めてみるかって。
ーでは、大学を休学したのはその後?
いえ、その前ですね。僕、入学して3日で休学したんです(笑)。地元から離れて、希望を抱いて大学に入ったっていうこともあって、周りの人に「将来についてどう考えてる?」みたいな話をしてたんですけど、返ってくるのは堅実な答えばかりで。それで勝手に絶望しちゃったんですよね。「ここにはつまらないやつしかいない」って。振り返ってみたら、不安定な時期だったんだと思います。
ーそれこそ、“内なる葛藤”を抱えていた時期というか。
まさにそうですね(笑)。最初は「大学辞める」って親に言ったんですけど、流石に「ふざけるな」と言われ、めっちゃ怒られた結果、休学させてもらえることになったんです。その後に軽音楽部の存在を知り、ラップを始めた。そこから前名義がスタートしました。
ーそこからSOMAOTAという名義に変わるのはいつ頃で、どういった経緯だったのでしょうか?
2019年の末から2020年の頭です。ラップを始めた当初は、自分が音楽活動をやっているということに対して少し恥じらいがあったので、照れ隠しとして別のアーティスト名を使っていたんですけど、その頃は逆に全く違うアーティストネームを持っていること自体がくすぐったくなってきて。音楽活動をしている自分と普段生活している自分のことを「別に分けなくていいな」と思ったのがきっかけです。Kendrick LamarやKanye West(カニエ・ウェスト)なども本名でやっているし、そこから影響を受けたというのもありますね。
ーBlack petrolのメンバーとの出会いというのは?
僕が主催となって、大学内でサイファーを始めたんですけど、そこで楽曲も作ってSNSなどで発表していたんです。そしたらちょうどラッパーを探していたBlack petrolのメンバーから連絡がきました。
ーソロとバンドでの活動において、SOMAOTAさんの中ではどのように意識や心持ちを変えていますか?
自分のソロは100%自分が責任を持つので、何でも言えるしできるっていうのが長所だと思います。その一方で、Black petrolは2MCだしバンド全体の方向性もあるので、ある意味制限がある。ただ、全員が同じ方向を向いてひとつの世界観を構築する、そのための役に徹するっていうおもしろさもあります。
ートラックもご自身で作るSOMAOTAさんにとって、ソロはゼロからイチを作る作業だけど、バンドでは先にある程度のアイディアがあって、そこから100を目指していくというか。
はい。そんなイメージですね。現状、バンドのほうが注目されているというか、聴かれていると思うので、ソロのほうでももっと頑張らないとなって思います。
ーソロ、バンド問わず、SOMAOTAさんがファンやリスナーを意識し始めたのっていつ頃からですか?
うーん、ここ1年くらいかもしれません。1年半くらい前にBlack petrolの1stアルバム『MYTH』をリリースして、ライブの本数が増えてきた辺りからですかね。
これまでは自分の音楽を誰がどういう風に聴いてくれるのかなど、意識したことはなかったんですけど、最近は少し頭によぎるようになったというか。「こういうリリックを書いたら、誰か嫌な気持ちになるかな」とか、少し考えるようになりました。ただ、そうやって迷いが生じても、基本的にはそのままGOします。自分の中から湧いてくる言葉をそのまま出すことが音楽に対する誠実さに繋がると思うので。
ー制作面以外ではいかがですか?
ライブのときにお客さんとお話したり、SNSでコミュニケーションを取ったりすることは大事なことだなって思うようになりました。
元々自分はステージに立つような性格じゃないというか、どっちかというとステージを観ている側の人間な気がしていて。あと、実際にステージに立ってライブをするようになってから、演る人と観る人の間に境界はいらないんじゃないかなって思うようになりました。
ーというと?
この前、Black petrolのリーダー・takaosomaと同じようなことを話してたんですけど、僕らがやってるライブ・パフォーマンスって、大昔の人たちにとってのお祭りでの演し物とかがルーツになってると思っていて。でも、村のお祭りって、何かしらの出番を終えた人もそれが終われば裏方に回るはずだし、さっきまで裏方をやってた人が今度は櫓(やぐら)の上で何かパフォーマンスをしたり、基本的には全員が役割を循環させていたんじゃないかなって。言ってしまえば全員が観客であり全員が演者である、みたいな。そこにいつの間にか線が引かれるようになった。今の時代のほうがおかしいんちゃう? って(笑)。
ーその線引き、境界をなくすということは、コミュニティ作りにも繋がりそうだなと思いました。ただライブを観るだけでなく、その場に集った人たちとお話ししたり、予期せぬ出会いが生まれたり。
その通りだと思います。演者は歌って終わり、オーディエンスは観て/聴いて終わり、それじゃもったいないですよね。会話の内容なんて何だっていいと思うんです。それこそ近くの美味しいご飯屋さんを教えてもらえるだけでも嬉しいですし(笑)。
ーSOMAさんはライブを観に行って、演者に話しかけたりはしますか?
ライブを観てよかったなって思ったら、かつ機会があれば話しかけますね。それこそmonomouth――当時はトライコットですけど――もそうやって知り合ったし。「このバンド、イマイチだけどギターだけカッコいいな」って感じたらギターだけに話しかけたり。それはどうなんだって思われそうですけど(笑)。
ただ、活動の規模が大きいアーティストさんはなかなか難しいですよね。話しかけたくても基本的にフロアに降りてこないし。
ーこれまでにSOMAさんがオーディエンスやリスナーとの交流で印象に残っている出来事はありますか?
この前ライブで話しかけてくれた人がいたんですけど、「ライブめっちゃよかった。でも、君はもっと殻を破ったほうがいい」ってアドバイスしてくれて(笑)。そのほかにも他愛もない会話をなんだかんだ20分くらいしてて、流れで次のライブのチケットも買ってくれたんです。だから…次は殻を破れたらいいなって(笑)。
ーいい話ですね(笑)。
別にチケット売ろうと思って喋ってたわけじゃないですからね(笑)。自然な流れでそうなっただけで。
ーすごくいいコミュニケーションの形だと思います。そうやってアーティストの人となりがわかると、ライブや作品もより楽しめるようになると思いますし。
僕、1年くらい前までは音楽と人間性は完全に切り離すべきだと考えてたんですけど、最近は「一緒だな」って思うようになって。
例えば“カレーを作る”ってなったときに、「市販のルーでいいや」っていう人と、スパイスからこだわって作る人がいたとして、この2人が音楽を作ったら絶対にそういう側面も反映されると思うんですよね。そういうことを日々生活している中で実感するようになったので、コミュニケーションを取ったほうがいいなと思うし、自分の人間性も伝えるように努力するべきだなって。
ー先日Bitfanで開設されたオフィシャル・サイトで、そういった自身の人柄や人間性を伝えるようなコンテンツを用意する予定はありますか?
自分は本が好きなので、読んだ本の感想を書きたいなって思ってるんですよね。ライブのMCや曲の中ではなかなか言えない、だけどみんなに伝えたいっていうこともあって。元々知ってくれてる人には「こういう一面もあるんだ」とか「こういうこと考えてたんだ」ってなると思うし、逆に僕を知らない人が、本の感想文を入り口に音楽に辿り着く可能性もあるんじゃないかなって思ってて。そうなったら最高じゃないですか(笑)?
ー最高ですね。そういった思考、文章も必ず何かしらの形で音楽とリンクすると思いますし。
あと、これは完全にアイディア段階なんですけど、一緒に住んでるDUCK HOUSEのメンバーとの交換日記とか、僕らの料理のレシピを公開したりするのもおもしろいかなって考えています(笑)。
ーDUCK HOUSEはどのようにしてスタートしたんですか?
ちょうど1年くらい前に、DUCK HOUSEの乾くんから「シェアハウス興味ない?」って言われたんですけど、自分は京都が好きで5年も住んでたので、「いや、大丈夫っす」って断ったんです(笑)。
でも、その後に仕事の関係上、大阪に引っ越したほうが都合がいいっていう状況になってしまい。乾くんに「あのシェアハウスの件、まだ生きてます?」って連絡して、仲間に入れてもらうことになりました。
乾くんともうひとりのメンバーの青海くんは元々お互いの家を週4くらいで行き来して制作していたらしくて、「もう一緒に住んだほうがよくね?」ってなったのがきっかけでシェアハウス構想がスタートしたみたいです。
ーシェアハウスに住むようになって、SOMAさんも自然と彼らと制作するようになった?
というより、元々自分のアルバムを作りたいなって思ってたので、僕のほうから「一緒に作ってくれませんか?」って言った感じですね。
ー4月にリリースされた「雨乞 feat. 小田乃愛」にはDUCK HOUSEもクレジットされています。SOMAさんの中でソロ名義とDUCK HOUSEでの作品の棲み分けはどのように考えていますか?
まずはDUCK HOUSEという存在と名前をみんなに知ってもらいたいので、4月から始まった3ヶ月連続シングルは連名にする予定です。
その一方で、自分だけの作品も作り溜めていて。DUCK HOUSEはバンドなので、主にライブハウス・シーンで活動していくと思うんですけど、自分はクラブも好きなので、ソロのラッパーとしてはクラブにも出演したくて。行くゆくはそれぞれを横断できるような存在になれたら理想ですね。
ーDUCK HOUSEでの制作はいかがですか? ひとりで作っていたときと比べて、変化したポイントなどがあれば教えてください。
僕はコード進行とかもあまりわからないので、ひとりで作ってた作品は偶然の産物が多くて。それに比べて、この3部作に関しては彼らがコードを決めて、そこからトラックを組んでってくれるので、そこは大きな違いですよね。あとはやっぱり展開の作り方とかは、自分にはなかなか真似できないポイントだなと思います。
ー改めて「雨乞」の制作がどのようにスタートしたのか教えてください。
最初はDUCK HOUSEだけで作り始めたんですけど、途中から女性ボーカルが欲しいなって思って。ラップで埋めたりいろいろ試行錯誤したんですけど、どうもしっくりこなくて。そのとき、小田乃愛とは前から知り合いでしたし、um-humだけじゃなくて彼女がソロで作っている音楽も聴いてたので、オファーしました。
ーリリックの主題やテーマはどのようにして生まれてきたのでしょうか?
これはこの曲だけでなく、今制作中のアルバムにも一貫してるんですけど、“絶対に動かないものを動かそうとする”ということをテーマにしていて。天気も“絶対に動かないもの”じゃないですか。雨を降らせるために踊るって、よく考えたらヤバい行為だなって(笑)。
そういう儀式を真剣にやっていた人たちって、現代の僕らからしたら少し滑稽に見えてしまうけど、でも同時に「踊ったらなんとかなるだろう」という発想がすごく人間らしいなって思うんです。逆に、今は当たり前に思われている行為でも、最初に考えた人は滑稽に思われていたりする。そういうことを考えたとき、自分は笑われる側でいたいなって。
ーなるほど。
音楽活動とかもそれに近いなって思うんですよね。「どうせ売れないでしょ」って笑う人もいると思うんですけど、それでもやるんだと。
ー連続リリースの第2弾となる「早朝遊園地」は客演はなしで、幽玄なトラックが印象的な1曲です。
実は最初は僕、全く関わってなくて。monomouthがスタジオでセッションをしてたときに、青海くんがこのピアノのリフを思いついたらしくて。あとからその音源をDUCK HOUSEで聴いて、「めっちゃカッコいい!」ってなり、これは曲にしようと。
DUCK HOUSEでは週一でセッション――僕らは“DUCK SESSION”って呼んでるんですけど――があって、そのときにiPhoneで録ったスネアの音とかも使ってて。決してハイファイな音質ではないんですけど、不思議な質感が生まれたなと。
ーリリックについてもお聞きしてもいいですか?
ヴァース1では夜から早朝にかけて、閉園中の遊園地で《フランケンシュタイン》とか《吸血鬼》、《天狗》といった怪物がパーティをしているっていうストーリーを描いていて。その中にいた《星の王子さま》が「外の世界ってどうなってるんだろう」って気になって憧れを抱いてしまうんです。
ヴァース2ではその星の王子さまをみんなが止めるんです。《外の世界には何もない》と。それを振り切って、いざ外の世界に出たら自分の冠がおもちゃであることに気づいてしまう。それでも星の王子さまは踊り続けるしかないと。
書いたときはそこまで考えてなかったんですけど、深夜の遊園地はクラブに当てはまるなってことに後から気づいて。夜、クラブにいるときは僕も「ラップ上手いね」って言って褒めてもらえたりするけど、《外の世界》である一般社会では“ラップが上手い”ことは特に役に立たない。それでもやり続けるしかない。
ー曲中の星の王子さまは、SOMAさん自身だったと。
はい。最初はあまりにも遊びっぽく書いたリリックなので、リリースするつもりはなかったんですけど、それに気づいてからちゃんとした形で発表しようってなりました。
ーアルバムも楽しみですね。どのような作品になりそうですか?
まだ制作中なのでなんとも言えないんですけど、3部作のシングル含めいくつかはDUCK HOUSEと連名の曲が入ると思います。あとは小田乃愛以外にもゲスト・アーティストが参加してくれる予定なので、楽しみに待っていてくれると嬉しいです。
PROFILE
SOMAOTA(ソウマオオタ)
1999年川崎生まれのラッパー/ビートメーカー。東京屈指の名門高校から京都大学に進学というエリートコースを進むも、大学入学時に音楽に魅せられ1年目で休学/インドにバックパック。ラップを始めた2015年当初はバンド活動も並行して続けており、ラップを始めた初期の名義「Sub」から作品を出すタイミングで現名義に変更した。
2020年に1st EP『Nori Nori Daze』と2nd EP『O.I.E』を立て続けにリリース。現在は、ソロと並行してエクスペリメンタル・ヒップホップ・バンドBlack petrolのメンバーとしても活動するほか、2022年からは、エクスペリメンタル・シェアハウスバンドDUCK HOUSEとしても活動。DUCK HOUSEは、SOMAOTAのソロ作の制作場所/活動母体となっている。
ソロ名義としては約1年半ぶりの新曲 「雨乞 feat. 小田乃愛」を2023年4月26日 にリリース。同作を皮切りに3ヶ月連続リリースを行うなど精力的にリリースを続け、ソロとしてのアルバムを2023年末にリリース予定となっている。
RELEASE INFORMATION
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