23歳プロデューサー/ギタリスト・Shin Sakiuraが音楽から繋がった世界 | Newave Japan #17

Newave Japan

文: Yuya Eto  写:遥南 碧 

音楽ライフを掘り下げるインタビュー企画『Newave Japan』。17回目はプロデューサー/ギタリストのShin Sakiura。弱冠23歳という若さながらここ一年でadidas originals (ABCマート)のTV CMやuniform experiment、SLY、THE FASION POSTのPVなど様々な企業に楽曲提供をする他、自身も1stアルバム「Mirror」を17年10月に発表。その類稀なるセンスで、更なる活躍が期待される彼のルーツを探りました。

ロックで生まれ育った幼少期

ー音楽に触れたキッカケを教えて下さい。

母親がロックが好きだったこともあって、幼少期からUKのロックを中心に聴くことが多かったです。OASISThe Beatles、Stingとかは本当に小さいときから聴いてました。

ー邦楽ではなく洋楽から入ったんですね。

そうですね。スピッツは母親が大ファンだったこともあって聴いていましたが、洋楽が数としては多かったです。オアシスの流れでUKの若手バンドが気になって、小学校6年生の時にArctic Monkeysのファースト・アルバムが出た時はめちゃくちゃハマりました。

ー6年生で!かなり早耳な小学生ですね。楽器に触れたのはいつだったんでしょう?

初めて楽器に触れたのは中学2年生のときですね。ギターを弾き始めて、そこから音楽の趣味が合う友達とコピーバンドもやりましたし、セッションして曲作りもチャレンジしてました。

ーやはり学祭とかでライブを?

ライブはあまりやらなかったんですが、高校の卒業イベントで初めて出ました。演奏したのがLed ZeppelinRed Hot Chili Peppersでバリバリの洋楽ロックだったので、同級生たちの目は点になってましたが(笑)。

ー当時憧れたギタリストはいましたか?

ジョン・フルシアンテ(ex.Red Hot Chili Peppers)は真似ばかりしてました。日本人では元・ELLEGARDENの生形真一さん(Nothing’s Carved In Stone)です。今でも大好きで新譜はチェックしてます。

ー高校時代にLOSTAGEの五味岳久さんからギターを譲り受けたというプロフィール文が気になりました。

日本のバンドの中でもLOSTAGEは特に大好きだったんです。Twitterもフォローしていて、ある朝突然「使わないギターを地元の学生にぜひ使って欲しい」って五味さんがツイートしているのを見て、連絡したら幸運なことに僕がいただけることになったんです。

ー実際譲ってもらった時はどうでしたか?

スタジオで受け渡しだったんですが、凄く優しく接してくれました。「勉強はマジで頑張っといたほうがいいよ」とか、当時高校生の僕に気さくに話してくれて、最後は記念撮影までしてもらえた感動は今でもはっきり覚えてます。

譲っていただいたGrecoのセミアコは今も愛用しているので、いつかCD持ってご挨拶しにいきたいですね。

次ページ:曲作りを通して社会との繋がり、聴き手の目線を意識し始めた

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東京を拠点に活動するプロデューサー/ギタリスト。高校生の時にLOSTAGE五味岳久氏からGrecoのセミアコGAS-135を譲り受けバンド活動を経た後、2015年より個人名義でオリジナル楽曲の制作を開始。PAELLASのボーカリストMATTONとのユニットOmit、ギターサポート等の活動を続け、現在はラッパーやシンガー、TAKEO KIKUCHIやEDWIN、uniform experiment等アパレルブランドやG-SHOCKのプロモーションビデオに楽曲提供を行っている。
2017年10月には1stアルバム『Mirror』をリリース。HIP HOPやR&Bからインスパイアされたバウンシーなビートとソウル~ファンクを感じさせるムーディーなシンセ・サンンド、エモーショナルなギター・サウンドが織り成すサウンドで和製FKJと称された。

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