Kan Sano

今だからこそ生まれる。Kan Sanoがニューアルバムで表現したい音とは

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文: 久野麻衣  写:遥南 碧 

「DT pt.2」「Sit At The Piano」がグローバル版のプレイリストに選出され話題となったKan Sano。それらの楽曲も収録されることとなるニューアルバム制作に至った経緯や様々な方面で活躍する現在の自身の状況について、話を伺いました。

グローバル版プレイリスト掲載で感じたこと

ー2018年12月5日にリリースされた「DT pt.2」がSpotifyグローバル版の3つのプレイリストにピックアップされ大きな話題となりましたが、率直な感想を伺えますか?

正直、Spotifyの中で起こっていることに対してあまり実感がないんです。なので海外の人に聴かれているって直接感じることはないんですが、嬉しい事ではありますね。

Anderson .PaakTom Mischなど、錚々たる顔ぶれの中に並んでいらっしゃいますよね。

Spotifyの中ってなんでも起こりうるというか、メジャーもインディーズも、みんな一色単に並べられるので面白いですよね。

Tom Mischが好きな曲を入れているプレイリストにも選曲されていましたよね。彼との交流はあるんですか?

結構前にカバーしたRoy Ayersの曲をプレイリストにいれてくれてましたね。たぶん音楽の好みやバックグランドが近いんだと思います。まだお会いしたことはないですが、Twitterをフォローしていただいているのでたまにメールのやりとりはしています。
無名有名に関係なく、海外の方って気さくにメールくれる人が多いですよね。それこそSoundCloudをやってた頃は頻繁にメールのやり取りをしてましたし。「この人からメールきた!」っていうのもあったりして。

ーSoundCloudを使っていたのはいつ頃ですか?

今も使っていますが、一番使っていたのは、ちょうどファーストアルバム『Fantastic Farewell』を出した2011年頃ですね。8割くらいが海外のリスナーで、アップしたその日に反応が見られるスピード感が楽しくて毎月曲をアップしてました。

ーその頃は海外への発信を強く意識していたのでしょうか?

そうですね、完全に海外志向でした。その後、日本のアーティストと仕事をするようになって日本モードになっていたんですが、今はそれをまた戻すというか、切り替える時期に来ているなっていうのはありますね。

Kan Sano

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Kan Sano
キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサー。
バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。在学中には自らのバンドでMonterey Jazz Festivalなどに出演。

キーボーディスト、プロデューサーとしてChara、UA、土岐麻子、大橋トリオ、藤原さくら、RHYMESTER、向井太一、Seiho、SING LIKE TALKING、佐藤竹善、青葉市子、韻シスト、尾崎裕哉、須永辰緒、七尾旅人、片平里菜、いであやか、佐藤千亜妃 (きのこ帝国)、Shing02、Madlib、Nao Yoshioka、Ovall、mabanua、Monday Michiru、赤い靴、羊毛とおはな、Hanah Spring、COMA-CHI、Twigy、アンミカ、ゲントウキ、Carolyn Malachi、DinoJr.、守家巧、Eric Lau、Ruth Koleva、Honey Sauce Band、Monicaなどライブやレコーディングに参加。
また新世代のビートメイカー、プロデューサーとして国内外のコンピレーションに多数参加する他、LION、カルピス、CASIO、NTT、LINE、ジョンソン、大幸薬品 (正露丸)、リステリン、セイバン、日本管理センター、三菱地所ホームのCMやJ-WAVEのジングル、AnyTokyo 2015の会場音楽など各所に楽曲を提供。
さらにSoundCloud上でコンスタントに発表しているリミックス作品やオリジナル楽曲がネット上で大きな話題を生み、累計40万再生を記録。
また、トラックメイカーとしてビートミュージックシーンを牽引する存在である一方、ピアノ一本での即興演奏でもジャズとクラシックを融合したような独自のスタイルで全国のホールやクラブ、ライブハウスで活動中。

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