HOLIDAY! RECORDS

HOLIDAY! RECORDSの現在とストリーミング時代との付き合い方

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文: 久野麻衣  写:松村雄介 

通販サイトとライブハウスでの出張販売という形で国内の様々なインディーズアーティストの音源を販売するHOLIDAY! RECORDS。その運営を一人で行なっている植野秀章さんにショップの現状やストリーミング時代のCD販売の行方などを伺いました。

パンクシーンの文化として、ライブハウスで個人がセレクトした音源などを販売する“ディストロ”と呼ばれる人がいる。そこに憧れて一人でHOLIDAY! RECORDSを立ち上げた植野秀章さん。国内の様々なインディーズアーティストの自主制作音源などを扱う同ショップのセレクトは、近年若者を中心に熱い支持を得ている。リスナー側、さらにはアーティスト側からも信頼を得ることができたのは何故なのか。また“ストリーミング時代”と言われる現代において、CDというフォーマットを販売している彼は何を考えるのか。そこには“自分が良いと思った音楽を届ける”というが彼の信念が貫かれていた。

HOLIDAY! RECORDSのルーツ

ー植野さんは2014年からお一人でHOLIDAY! RECORDS始めたんですよね。

そうですね、始めは派遣のアルバイトをしながらだったんですけど、早朝から18時まで働いて、帰ってきて梱包して、郵便局行って、飯食って、告知して、寝るみたいな生活でした。

ーSNSでの告知はいつもすごく更新されていますよね?

それは始めてからずっとやっていたのでニート疑惑がでるくらいでした(笑)。

ーHOLIDAY! RECORDSのサイトコンセプトに「趣味の合う音楽友達に最近のオススメを教えるあの感じ。」という文章がありますが、昔から友達に音楽をお勧めすることはよくしていたんですか?

MDにオススメの曲を集めて渡したり、曲リストを書いて渡したりしていましたね。その人のことを考えなが、「こんなん好きだろうな」っていうのをリストを作るのが好きだったんだと思います。発信する場所がなかったので、自分も楽しかったんですよね。

ー自分自身が新しい曲を知るのはどんなきっかけが多かったですか?

小学生の頃はレンタル店とかラジオとか音楽雑誌とかで情報を得ていました。高校生の頃はバンドしていたので「バンドやろうぜ」「インディーズマガジン」などの雑誌やタワーレコードの影響が強かったです。試聴してピンときたら買うか、いいなと思ったバンドをメモ帳に手書きで書いていた時期もありました。ネットが普及してからはレビューサイトとかをよく見てましたね。

ー友達にオススメしてもらうことはなかったですか?

友達から知ることもありましたよ。学生の時は、先輩や友達のお兄ちゃんからいろいろ教わりました。メロコアが流行っていた時には海外のパンクバンドのCDを中学の後輩のお兄ちゃんに借りたりしていて。NOFXの輸入盤CDとか、当時見たことなかったので「かっこいい!」って衝撃でしたね。

ーメロコア、パンク系に目覚めたのはその頃ですか?

完全にそうでしたね。高校では軽音楽部に入ってて。でもちゃんとバンドやり始めたのは、23歳の頃でけっこう遅かったんですけど。

ーではディストロと呼ばれる文化はそういった音楽を知っていく中で知っていったのでしょうか?

パンクシーンのライブに行くと、ディストロと呼ばれる仕事というか活動をしている人がいて、そこで買うのが楽しくて自分でもやりたいなって思ったのが最初でした。

ーそこがHOLIDAY! RECORDSを始めるきっかけになったんですね。

そうですね。でもHOLIDAY! RECORDSはディストロとは違って、オンラインショップなんですよ。始めて1年くらいで自分が好きで始めようと思ったディストロと実際に自分がやっているHOLIDAYはなんか違うかなって思ったんですけど、「じゃあ別にディストロじゃなくてオンラインショップでいいんじゃないんですか」って言ってくれた人がいて、そこからは迷わなくななりました。

ー自分のやり方でいいのか迷う時期もあったんですね。

ディストロってアンダーグラウンドなイメージが自分の中であったから、HOLIDAYが広まっていくのと、そこに何か違和感を感じていたんだと思います。

HOLIDAY! RECORDS 植野秀章

次ページ:「オールジャンル」のショップではない

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久野麻衣

DIGLE MAGAZINE 副編集長

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松村雄介

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