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文: 黒田 隆太朗 写:山口こすも
Momの内面が燃えている。早耳のリスナーを虜にした『PLAYGROUND』から6ヵ月というスパンで新たなアルバムを発表するのも、ある種の切迫感の裏返しだろう。「ジャンル」という枠組みの溶解が進む2019年において、彼は自身に張り付けられる無数のレッテルを破るためひたすら「歌」に注力するアルバムを作り上げた。ユニークなローファイ・サウンドに彩られた新作には、彼の矜持とアイデンティティが詰まっている。
Momはラッパーでもバンドマンでもなく、ましてやカッコイイでもカワイイでもない。野心と志を持った表現者だ。『Detox』はどうしても今出さなければならなかったアルバムである。
―前作から6ヵ月しか経っていないというスピード感、そして『Detox』というタイトルからは、「今思っていることは、今吐き出しておかないと!」っていう切迫感みたいなものを感じたのですが。
はい。完全にそれです(笑)。今これを作らなきゃ!っていう意識に駆られていました。
―何故?
前回の『PLAYGROUND』をリリースした後、「こんなもんか?」って感じだったんですよね。
―反響が?
はい。自分が想像していたほどの評価や反応をされなかったのが悔しかったです。それで結構へこんでたんですよね。僕は割と楽観的というか、そんなに思いつめたり長い期間悩んだりすることはないんですけど、その時はいろんなことが重なって凄く辟易しちゃって。そういう自分が凄く嫌でした。
―それでデトックスしようと。
今自分が思っていることを、ちゃんと歌にして表現しなきゃっていう思いがありました。なのである種自然な体の機能を取り戻したかったというか、代謝するようなイメージで、内省的な部分を切り取るように作っていました。
―では『Detox』の話にいく前に、『PLAYGROUND』について振り返らせてください。Momさんはあのアルバムをどういう作品だと位置付けていて、それに対するリアクションがどういうものだったから不満だったんでしょうか?
今の時代に即したポップアルバムが作れたらな、という意識であのアルバムは作っていました。2018年はSNSに向けて自分で曲を作って、それに映像をつけて出すっていうことを繰り返した結果に、あの粒揃いのアルバムが出来たんですけど…正直言うとバカ売れすると思っていたんですよ。
―いいですね(笑)。
これ売れないで何売れるの?っていう気持ちがかなり僕の中にはあったんですよね。でも、いざアルバムを出したらそんなに広がらなくて、今まで聴いてくれていた人達の枠の中だけで盛り上がっている感じがあったから。そこでがっかりしてしまいました。あと、割と自分はひねった作品を作って、サウンド面でも詞の面でもピリッとした表現をしていたつもりなんですけど、意外とみんな直球に受け取るんだなって。
―つまり?
僕自身が「かわいさ」みたいなところをプッシュしていた部分もあるんですけど、そこだけフォーカスされちゃったことは残念だったなって思います。
―ああ、なるほど。僕が最初にMomっていいなって思ったのは、「ラッパーでもないし、バンドマンでもない」っていうことを打ち出していたことと、自分のクリエイティヴに「カッコいいを内包したカワイイ」と銘打っていたことがきっかけでした。
はい。
ーというのも、そういうことを打ち出す人っていうのは、往々にして既存の場所に居心地の悪さを感じている人が、新しい自分の居場所を持とうとする場合が多いと思っているから。そういう今いる場所から飛び出そうという表現がクールだなって思ったんです。
まあ居場所がないと言えばそうなんですけど(笑)。何かにくくられたくないんです。世の中には色々な界隈があると思うんですけど、どこにくくって語られることも苦痛で。だってラップにしても、バンドの生楽器的な表現にしても、今の時代の人って取り入れようとして取り入れているわけではないじゃないですか。だったら自分から「ラッパーです」って打ち出したり、「バンドとしてやっていきます」っていうような印象付けは僕はいらないのかなって思います。
―そうですね。まさにそれが今の時代感覚だと思います。
よく「SNS世代」的な見方もされるんですけど、今の時代にSNSを使うことは当然のことだし、自分の力で一番簡単に拡散できるものがSNSだから、シンガーだろうとバンドだろうとラッパーだろうと、みんなそれは有効活用していくと思います。なので、そこでひとくくりにするのはフェアじゃないって思いますし、早く抜け出したいですね。そこで敢えて言えば僕はシンガーソングライターみたいなところはあると思うんですけど。でも、日本のシンガーソングライターはちょっとまた違うというか…。
―イメージが固定されているところがありますよね。
そうなんですよ。メジャーのプロダクションをバンバン使う感じがするというか。大人が集まって、シンガーを前に立たせながら周りのスタジオ・ミュージシャン達と音を組み立てるみたいな、そういう固定された音のイメージがあるじゃないですか。だからもし僕がそこにくくられてしまうなら、そのイメージはひとまずブチ壊したいなって思う。
―(笑)。
海外にはヒップホップ的な流れを汲んだイケてるシンガーソングライターがいっぱいいるし、僕はそういうアーティストが好きですね。自分もセンスの良いことを日本でやりたいなっていう思いがあります。
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