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文: Kou Ishimaru 編:Kou Ishimaru
今年で15回目を迎える台湾のインディー音楽アワード<金音創作賞>(以下、金音賞)。本年は音楽創作の先駆者たちに敬意を表す「Shout Out / Shout Out to」をテーマとしており、授賞式は11月2日(土)に台北流行音楽中心で開催される。
今年の応募作品総数は、842枚のアルバム/EPと41組のライブ・パフォーマンスを含む合計3,877作品。台湾以外のアジア諸国の作品を主な対象とする「ベストアジアンクリエイティブアーティスト賞」には、過去最高の79作品のエントリーがあった。最終候補リストとして、韓国で最も人気のあるインディロックバンドのひとつであるSilica Gel、ロックモンスターとして知られる日本のパンクバンドAge Factory、日本のマスロックバンドLITE、香港で最も注目を集めるインストのエクスペリメンタルバンドVirgin Vacation、モンゴルのフォークとジャズをミステリアスに融合させたNaraBara、中国のシンガーソングライターYeoianなどがノミネート。
また、最も多くの賞にノミネートされた作品は、デジタルロックバンド大象體操(Elephant Gym)のバンド結成10年目の力作『World』、若手ラッパー阿跨面(Taiwan rap handsome man)の『SIM』、そしてサイケデリックロックバンド布萊梅(Bremen Entertainment Inc.)の『The Great Bremen Show』となっており、大きな話題に。ポップ/ヒップホップ系エレクトロニックの作曲家Dacは、デビューアルバム『Love Hereafter』で4つの賞にノミネートされ、楽曲「Snack」のパフォーマンスではベストライブパフォーマンス賞の最終候補に残っている。毎年最も注目される賞のひとつであるベストバンド賞には、Plutato、傷心欲絶(Wayne’s So Sad)、我是機車少女(I’mdifficult) 、拍謝少年(Sorry Youth)、大象體操(Elephant Gym)、布萊梅(Bremen Entertainment Inc.)が、最終候補に名を連ねている。
なお、第15回金音賞にあたり、その直前に関連イベントである<亞洲音樂大賞>が、2024年10月27日(日)から29日(火)まで行われ、今年のベストライブパフォーマンス賞の最終候補者のライブなどが予定されている。今年の授賞式では、昨年金音賞の審査員を務め、シンガー、作家、フェミニスト活動家として日韓で高い評価を得ている韓国のインディーズソングライター、イ・ランがゲスト参加し、台湾のシンガーソングライターEnno Chengと共にスペシャルパフォーマンスを披露するそうだ。
授賞式は、日本のスペースシャワーTVのYouTubeチャンネルで日本地域限定で同時配信されるほか、韓国のメディアプラットフォームPRIZMと共同で初めて全世界に生配信され、海外のファンも台湾の毎年恒例の人気音楽賞をどこにいても視聴することができる。詳細は公式サイト、フェイスブック、インスタグラム、YouTubeからチェックしてほしい。
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