文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
春ねむりが、新シングル「panopticon」を2025年5月9日(金)にリリースすることを発表した。本作は、自主レーベル〈エコラプトメノス〉からの第2弾リリースであり、3月にリリースされた「anointment」に続く一曲。ゲストコーラスとして諭吉佳作/menを迎え、ジャンルを越えて響き合う鮮烈な共鳴を聴かせた作品に仕上がっている。
なお、本シングル「panopticon」は、2025年8月1日(金)にリリースされる最新アルバム『ekkolaptómenos』に収録予定とのこと。全11曲すべてを自身でプロデュースした本アルバムは、これまでの経験と知見を結実させた、春ねむりの新たな表現領域を切り拓く意欲作となっている。
さらに、アルバムのリリースにあわせて、9月からは北米9都市を巡るツアー<HARU NEMURI “ekkolaptómenos” NORTH AMERICAN TOUR 2025>の開催も決定している。世界へと拡張し続ける表現の最前線を、ぜひ体感してほしい。
ジェレミー・ベンサムが考案し、ミシェル・フーコーが近代の監視・管理システムの象徴とした「パノプティコン」は、「すべてを」(pan-)「見る」(-opticon)装置である。ベンサムは最小のコストで囚人を管理できる理想の監獄を構想し、監視のまなざしが更生を促すと考えた。しかし、フーコーは、それは身体へ押し付けられる規律を手がかりに精神や存在ごとをも丸ごと統治するという権力の技術であり、学校や軍隊などの近代社会全体に浸透していると指摘する。
自らの身体に刻まれた規律を、自分自身の選択であるかのように錯覚させられていることがある。それは権力の技術による隠蔽であり、従わないという選択肢を持つことは抵抗の第一歩となる。だから、権力の磁場における受益者たちは恐れている。あなたが「あるがまま」になり、抗う術を持つことを。
閉ざされた独房の深淵、自らの魂の暗がりこそ、塔の中心を見つめ返す唯一の抜け穴である。規律によって切り刻まれた身体の亀裂を開き、未知の<わたし>や<あなた>の破片に出会うとき、そこから抵抗ははじまる。
RELEASE INFORMATION
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『panopticon』
2025年5月9日(金)
春ねむり
配信リリース
〈エコラプトメノス〉【Tracklist】
m1. panopticon
m2. anointment外部リンク
EVENT INFORMATION
▼東京①
2025年5月11日(日)
下北沢Flowers LOFT
出演:春ねむり、österreich▼東京②<Shimokitazawa SOUND CRUISING 2025>
2025年5月24日(土)
下北沢複数会場▼東京③
2025年6月8日(日)
吉祥寺SHUFFLE
出演:春ねむり、 黒木渚▼東京④
2025年6月19日(木)
TOKIO TOKYO(渋谷)
出演:春ねむり、 CIVILIAN
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