文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
福岡を拠点に活動する4人組オルタナティブロックバンド・aldo van eyckが、3rdフルアルバム『das Ding』を2025年6月18日(水)にリリースする。そして、本アルバムからの第2弾先行シングル「cosmo bike / RCFH」を2025年5月28日(水)に配信することを明かした。
異なるベクトルでのギターワークがそれぞれ印象的だった第1〜2弾先行シングルとは打って変わり、今回の2曲ではギターを使用せず、ピアノとサックスを中心としたメロウなジャズを展開している。1曲目の「pool side」はバンドでは最長となる8分越えの壮大なスケール感を持ち、2曲目の「Icy」は”ロックバンド”としてのaldo van eyckが提示する、彼ら流のジャズナンバーとなっている。
さらに、7月には3rdアルバムのリリースツアーを4都市にて開催予定。チケットはチケットぴあにて一般販売中なので、ぜひチェックしてほしい。
夜の水面をいくつものシルエットが怪しげに交差し、いつかの憂鬱が低くうなだれ、猥雑な薫りがその上に横たわる。同時に意味もなく自動的、機械的に立ち上がった惰性的な運動が、今ここにある、強いコントラストを纏った物体たちの隙間を白けたまま通り抜け、空虚に舞い上がる。そして闇に浮かんだ光の結晶を仰ぎ見て、恍惚とし、呆然と、鮮やかに汚された快楽に抱かれる、ただそれだけだった。
昨今のグラスパー以降の現代ジャズは非常にグルーヴィかつメロウで、無論、ジャズがグルーヴとメロウを失った時代は無いのだろうが、リズムパターンにおけるヒップホップやドラムンベースからの影響、ソウルミュージックへの近似などがその特徴と言えるだろう。沢山のミュージックラバーと同じく我々もジャズを愛聴する者の1人である。蛇行するサックス、ボソボソと呟くボーカル、スクエアなドラム、投げやりなピアノ、のっそりとしたベースリフ、平温から少しだけ上がる熱、コブの無いドルフィー、水平的な力学、スウィングしきれないモンク、イマイチぎごちないバンドアンサンブル、シャウトされるメロディライン、我々だけが持ち得るエレガンス、インテリジェンスとは何なのだろうか、スマートでスティーミーなクールネスについての一つの回答。
ロックを音楽活動の出発点として始めた我々からジャズへのささやかな一手として受け取って頂ければ幸いである。
RELEASE INFORMATION
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第3弾シングル『pool side / Icy』
2025年5月28日(水)
aldo van eyck
配信リリース
〈aldo van eyck〉【Tracklist】
1. pool side
2. Icy
EVENT INFORMATION
<aldo van eyck 3rd Album “das Ding” Release Tour>
▼大阪
2025年7月4日(金)
SOCORE FACTORY
共演:Black petrol / Geloomy▼名古屋
2025年7月5日(土)
Live lounge vio
共演:6eyes / WBSBFK▼東京
2025年7月6日(日)
新宿MARZ
共演:君島大空トリオ▼福岡
2025年7月13日(日)
ライブハウス秘密
共催:Khaki(Khakiとのダブルネーム公演)外部リンク
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