文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
"江戸川の下流階級のMC兼MPCトラックメイカー"を謳い、現在は神奈川県を拠点に活動するSHU-THE。「夢老い(feat. Meiso)」「ニライカナイ(feat. 狐火)」など、ノスタルジックかつ激情的なポエトリーラップのスタイルを特徴とし、数々のコラボワークも行っている。新作「江ノ島」は、Nujabesを彷彿とさせる叙情的なピアノのサンプリングと、アブストラクトなビートをバックに、今住んでいる江ノ島での暮らしと想いを重ねた一曲。《江ノ電に揺られ 波に運ばれ 僕を匿う なくなる 白く濁して》と歌われる。群衆に紛れていく自身の埋没感は心地良くも切ない。
東京近郊を拠点に2025年6月に活動開始した、2005年生まれの同級生5人組バンド・Nouchy。6thシングル「迷」は、柔らかなエレピ、温かみのあるサウンドでうねるリズム隊、ワウ・ギターを軸にし、とろけるようにメロウなパートにも展開するグルーヴ・ナンバー。キャラクターの異なる2人のボーカルが、ファルセットを交えた大人っぽい歌唱や、緩やかなラップを繋げていく。《ならば自由気ままにいこう 浴びる魔法たまんないっしょ》《夢みよういつまでも 明かしたくない I,my,me,myself》と、"迷"の中で夢を歌う。夢見心地なサウンドに身を預けたくなる。
千葉県を拠点として活動するラッパー・Tune the MOCO。7曲入りの最新ミックステープ『MEMOS』のラストトラック「donomichi」は、メロディック、エモーショナルかつ跳ねるように軽快なジャークビートを軸に、心にスッと入るような素直なリリックのオートチューン・ラップを載せる一曲。《俺らは不安でも笑えるさどのみち なりたいよ友達と 幸せなちょいリッチ》とはじまり、不安、孤独、そして人並みの幸せへの希望をストレートにラップする。心の内を散文的に綴った歌詞がリアルで、胸に沁みる。
2026年より本格的に活動をスタートしたヒップホップ・アーティスト、Ax11。3rdシングル「Ferrari」は、バウンス感のあるビート、エモーショナルで浮遊感のある音像を軸にした、Ax11にとって初のクラブ・バンガー。《いつか乗せるフェラーリ また夢の中でふらり》と、脚韻を多用しながら、未来に夢を抱いてフレックスする。《音に合わせて 朝までdance with me》《Hey djもっとアツいのを頂戴》と、“一夜きり”のクラブでの華やかな描写も相まって刹那的だ。
Snow Man『SAVE YOUR HEART』の作曲にも参加するなど作家としても活動するMAHIRO。作詞・作曲を自ら手がけた「Lucky me」は、軽快なビート、楽曲を支え彩りを加える洒落たギターフレーズを主軸にしたポップチューン。《3,2,1 今日のビジュまじいい / 3,2,1 なんか調子いい / 3,2,1 まじかわいい / 3,2,1 今日はLucky me》と、日々の幸福や自己肯定、勢い、そしてたまに落ち込む時のリアルな様子を、印象的なメロディのリフレインに乗せる。全力で毎日を生きるその姿にグッとくる。
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