文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
幼少期から多様な音楽に親しみ、2019年よりDJとして活動を開始。HIPHOPやロックを軸にエレクトロを織り交ぜ、ジャンルの枠を超えた独自のグルーヴでフロアを魅了しているLeisu。G;ntを迎えた「lookback(feat. G;nt)」は、強靭で疾走感のあるリズム隊と、歪んだギターやクリーンギターによるエモーショナルなウワモノを軸に、Trapパートにも展開し、mgk(マシン・ガン・ケリー)などを彷彿とさせる、現行のエモ・ラウドロック・HIP HOPチューン。《絡まった指 解けるように》《戻れやしない 進むしかない》と、後退しようとする気持ちを振り払い、前進していく姿勢を描く。《夜明けの真ん中で叫んでる》といった激情感のある情景描写も印象的で、ドライブ中、ランニング中などのBGMにも合いそうだ。
京都府舞鶴市出身の大学生アーティスト、tgurami。7月25日にリリースされた「セットログ」は、Z世代を中心に流行しているSNSアプリ、setlogを起点に、学生生活や友達との何気ない時間を描いたポップなラップ・チューン。《社会に出たらメイクは常識 なら学校は?なんで違うねん禁止》といった、学校での規範に対する素朴な疑問をもとに、《セットログ》《先生うざい うるさい 全部スルー》《勉強嫌い でもこういうこと全力尽くす》《まっすぐ帰りなさい生徒諸君》と、ウ段の心地よい脚韻が続く。ハジけるようなボーカルチョップを交えたドリーミィな音像によって、青春の風が吹く一曲。
2週間に1回のペースで作品をリリースする多作なシンガー・トラックメイカーSUKISHA。Mashinomiとコラボし、9月11日にリリースした「きもち(feat. Mashinomi)」は、都会のネオンを思わすメランコリックなシンセと、疾走感溢れるJersey Clubのビートからジャジーなパートへと展開される一曲。甘えたい気持ちや、疲れた感情など素直な本音を、遊び心溢れる音韻やイマドキなワードで歌う。《きみのきもちもちもち》とひたすらリフレインする、斬新なフック。"心"の柔らかさを音で見事に体現した、ファンシーな一節だ。
東京拠点、ボサノヴァとジャズをルーツに独自のポップスへと発展させるミュージシャン/イラストレーター・pomodorosa。7月11日に15曲入りのアルバム『esquisse』をリリースした。その1曲目に収録されるタイトルトラック「esquisse」は、アコースティックギターを爪弾いた静謐な伴奏をバックに、エスキース(=スケッチ)における《余白》についての詩を語ったプロローグ曲。《隙間だらけ?何も書いていないのと同じ?いいえ、余白という立派な筆跡 余白に見惚れているうちに さっき入れたコーヒーが冷えている カリカリ》と、問いかけやオノマトペを織り交ぜて、ゆったりとした時間の変化を描く。心が落ち着く41秒間。
バーチャル音楽アイドル事務所〈Re:AcT〉に所属する"だつりょく系Vsinger"、稀羽すう。7月31日にリリースされた「ゆーえふおー」は、Z世代を中心に絶大な支持を集めるアーティスト・なとりが手掛けた一曲。グルーヴィで心地よいリズム、笛、アコースティックギターやクリーンギターによる透明感のあるサウンドに、リフレインが印象的なフロウのメロディやコーラスが重なる。道を違えた2人の切なさを、UFOが自分を次の遠くの星へ連れて行ってくれる空想と交えて描写。《飛び出す気持ちが止めらんない》《なぜか、ここに君はいない》と、脚韻を踏んだ口語の詞が軽やかで、その独特の開放感に惹き込まれる。
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