文: Kou Ishimaru
Kazmaのセレクトコメント:
キラキラしてもいなければ小難しく文学的すぎもしない絶妙なバランスで、混沌とした世の中が今一番求めていた音はこれなんだと思わせてくれるシンガーソングライター、カネコアヤノ。「今日は雨が降るから/洗濯物をいれなくちゃ/未読の漫画を読まなくちゃ/恋しい日々を抱きしめて/花瓶に花を刺さなくちゃ」フォークソングなどの雰囲気を醸し出す昭和っぽい側面と、現代の女子の等身大っぽさのある側面の両方が垣間見え、僕たちの世代からするとかなり新鮮に感じる。このゆるさに憧れてギター手にして気軽に歌い出す女の子のフォロワーが増えればいいのになとも思う。バンドセットになるとex踊ってばかりの国の林宏敏、Gateballersの本村拓磨など豪華メンバーが参加。Kazmaのセレクトコメント:
日本語ロックの金字塔、すばらしか。僕はルーツミュージックも、ブルースもファンクもソウルも聴かずに育ってきたため、このバンドが原点回帰したロックなのか進化したロックなのか分からず言葉では説明できないが、親の代から受け継いで遺伝子に刷り込まれてきた何かのおかげで、聴いた瞬間懐かしく感じ本能的に踊れる。自主企画イベントでちゃんと同じ世代の若いお客さんが多かったことを覚えている。この時代にこの音像でぶれないスタイルを貫きながら若者のファンを取り込み、同じ世代のインディバンド前線にいることが頼もしい。Kazmaのセレクトコメント:
今年フジロックが国内音楽フェスで初めてYouTubeライヴ配信を導入した事が個人的に2018の音楽ビッグニュースのひとつです。僕も今年はフジロックに行けず、自宅でゴロゴロしながらライヴ配信を垂れ流しにして見ていたのですが、その日のアクトで一番強烈だったのがこのFever 333。ライヴが進むにつれどんどん服を脱いでいくメンバー、トラックをよじ登ったり、急にボイパしたりなどなど、そのインパクトの強さに思わず笑ってしまうほど。ライヴ配信中のリアルタイムで流れるコメント欄がネガティブなコメントや誹謗中傷で殺伐としすぎていて話題になっていましたが、Fever 333の時だけコメント欄がめちゃくちゃ平和だったことも印象深いです。Kazmaのセレクトコメント:
ヒップホップでは今年〈88rising〉が話題になってましたが、こっちの88を紹介します。狂88と書いてCrazyEightyEightと読むアメリカのスクリーモバンド。このバンドを立ち上げたJarrod Alongeは音楽系のユーチューバーなのですが、普段はふざけてる動画ばかりなのに曲作りになると本気でクオリティ高いものを仕上げてくる化け物である。このCrazyEightyEightでも2000年代初期のスクリーモ、メタルコア、ポストハードコアを完全再現。でもパロディ臭は一切せずちゃんと新しくかっこいい。Kazmaのセレクトコメント:
フォール・アウト・ボーイは今年ニューアルバム『MANIA』をリリースしましたが、その後夏に出した三曲入りのこのEPの方が衝撃でした。なんとこの「Lake Effect Kids」は10年以上前に彼らが出したデモ曲の再録。2007、8年頃のフォール・アウト・ボーイが好きだったキッズ歓喜のポップパンクサウンドが戻ってきました。ここ数枚はエレクトロやポップス寄りのアルバムを出していたフォール・アウト・ボーイだが、次の作品はエモ、ポップ・パンクに逆行するのではないかと期待。
10月24日ミニアルバム『DREAMING IN.』リリース
10/24にミニアルバム“DREAMING IN.”をリリースしました。
Bearwear『DREAMING IN.』
2018年10月24日(水)リリース
01. Intro
02. I’ll take you anywhere
03. Proxy
04. e.g.
05. Free Fall
06. In The Wood
07. May
Bearwear Profile
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