Walkings選曲プレイリスト『ロックンロール進化図』Chuck Berry、Jimmie Rodgersなど|11月連載2/4

Rensai

文: 斎藤加織 

毎週更新のプレイリスト連載企画。11月はフリーテーマ。Walkingsが作成したプレイリストタイトルは『ロックンロール進化図』。ボーカルである高田風がロックンロールの進化の過程をプレイリストでご紹介。4週にわたりお届けしていきます。

Walkingsセレクト『ロックンロール進化図』

Johnny B. Goode / Chuck Berry

インタビュイー画像

高田風コメント:

ロックンロールをお茶の間まで届けたのがチャックベリーと言えるかもしれない。
自分は子供の頃観た『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の中で未来から来た主人公のマーフィーがチャックベリーの曲を演奏したシーンが印象に残っていて、彼の手によってロックンロールが突然発明されて演奏されたというイメージがあった。

School Day(Ring Ring Goes The Bell) / Chuck Berry

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高田風コメント:

彼の何が発明的かと言うと、いままでブルーズの曲では伝統とされて来た常套句の一切を排除したこと。(wake up this morningとかそういうやつ)その代わりに彼は「School Day」の曲の歌詞で分かる通り、10代の気持ちを歌ったのだ。そういったブルーズへの裏切りがあったからこそ、ロックンロールをお茶の間まで届ける結果に繋がったのだと思う。

Peach Picking Time In Georgia / Jimmie Rodgers

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高田風コメント:

カントリー音楽の父と言われているJimmie Rodgersの楽曲。アコースティックギターのシンプルなコードストロークが白人ロックンロールに混ざっているのは、こういうところから来ているのではないだろうか。黒人ロックンロールにはコードストロークプレイはみられない。

In the Jailhouse Now / Jimmie Rodgers

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高田風コメント:

エルビスの有名曲、「Jailhouse Rock」のアイディアの元になっていると思われる楽曲。ロックンロールが白人の手に渡ったときに、どこか黒人のものとは違う要素を感じるのは白人カルチャーであったカントリーミュージックの要素が混ざっているからだと考えられる。

Walkings高田風による「ロックンロール進化図」プレイリストは毎週更新

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Walkings Profile

2012年結成。
Guitar/Vocal高田風、Bass吉田隼人、Drum高梨 貴志による3人組ロックバンド。
自主企画イベント「全時代ロック」を定期的に行いながら都内のライブハウスを中心に活動。

2015年<FUJI ROCK FESTIVAL>「Rookie A Go-Go」出演。

2016年3月、P-VINEより1stアルバム『穴』を全国リリース。現在のバンドメンバーが固定し、5月以降、渋谷、新宿にて活 発な路上ギグを行う。その数推定200ギグ。

2017年<SXSW2017>出演決定。ツアー渡航費+ドキュメンタリー映画制作のクラウドファンディングで137万を集め、全米ツアー決行。16日間で計15本のギグを敢行。2017年9月8日、ドキュメンタリー映画を上映したに渋谷アップリンクはソ ールドアウト。

その後もタイツアー、台湾のロックフェス<URBAN NOMAD 2018>に出演するなど海外からのオファーは絶えない。

2018年5月9日に自主レーベルmaruzen recordより2ndアルバム『tomodachi』リリース。リリースに伴い下北沢GARDENにてワンマンライブを行い会場は満員になった。
現在は下北沢を中心に活動し、国内のライブに加え、海外進出も精力的に行う。

—Influenced by…
Jimi Hendrix/ledzeppelin/Beatles/White Strips/Booker T and mgs/ Funkadelick/Bessie Smith/Best of trip hop/Son House/Vulf Peck


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