文: Kou Ishimaru 編:Kou Ishimaru
1996年生まれ東京出身、インディ・レーベル〈makran〉に所属するシンガーソングライター、ALFRDの新曲。タイトルの「Mycotrophs」は、腐生植物(菌従属栄養植物)を意味し、日陰でしか生きられない植物“ギンリョウソウ”へのシンパシーが込められているそう。真空な宇宙空間に浮かんでいるかのようなシンセサイザーの持続音の中で、歪んだボーカル、ボイスエフェクトが響いて幽玄。静と爆発、闇と光など対となる要素が互いを引き出しあうことで、結果的に“希望”のエネルギーを感じさせてくれる楽曲に仕上がっています。
トラックメイクからMV、アートワークに至るまでDIYで手がけ、自身の活動以外にもTokimeki Recordsへの参加など幅広く活動を行うマルチクリエイター/シンガーソングライターのHannah Warmの新曲。ローファイなサウンドのシンセサイザーによるノスタルジックなコードと、グルーヴィなベース、ドリームポップのような浮遊感のあるギターが絡み合い、Men I Trustなどを彷彿とさせるベッドルーム・ポップソングとなっています。サウンドプロデュースは前作から引き続きROBが行っているとのこと。
80sソウル、ダンスミュージックとロックサウンドを融合しシティ系を標榜する、2021年3月始動の1人オルタナティブロックバンド、Salmon Pinknows(サーモンピンクノウズ)の新曲。お洒落なコードでのカッティングギターやリズミカルなベースセクションはthe band apart、UNCHAIN以降の現代J-Rockを感じさせます。また、それらを支えているビートはDTMで作られたであろうループものとなっており、宅録の音楽環境下によるアプローチが新鮮です。
Vo./Producerの阿部将也、Gt./Designerの野澤タクマが、前身バンドを経て2020年5月より始動させた在宅系バンドユニット、zonjiの新曲。J-POP、歌謡曲風な直球のメロディを中心に据えながら、R&Bライクなコード感やビート、ベッドルームポップのようなサウンド選びでプロダクションが行われてる所が新世代的。2020年代の日常のサウンドトラックとしてBGM的に鳴らしても楽しめるポップチューンです。
〈ORIGAMI Ent.〉に所属しラッパー/シンガーとして活動するstarscreamと、スペインを拠点に活動するビートメイカー Grimoire:onlineが、言語・海を越えてコラボレーションした新曲「Snowdome」がリリース。90年代以降のアンビエント、00年代のエレクトロニカ・ライクなバーチャルで透き通った世界観にに、starscreamの囁くようなボーカルテイクが重なり、冷たい空気と暖かい優しさが共存するウィンターソングとなっています。
その他、注目のリリースにはsankara,illmore、JADHU、ar syuraなどがラインナップされています。
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