音で遊ぶように世界を描く0am

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は0amをご紹介します。

ふたりで作る鮮やかな音の世界

2021年10月1日より始動したMAKIADACHICOMiNUMによる音楽プロジェクト”0am”が、2nd Single『108』をリリースした。
それぞれシンガーソングライターとして活動している2人。
作詞・作曲・歌唱を自身で担当するのはもちろんのこと、編曲・MIXまでもMAKIADACHIが行ったセルフプロデュース作品だ。

シリアスでクールな1作目の『ALARM』と比べ、ポップで軽やかなトラックが耳に残る今作。
煩悩の数と言われる『108』をタイトルとし、跳ねるように「煩悩」という言葉の響きを楽しむサビの遊び心が印象的でありながら、インターネットが発達した現代ならではの人々の欲望を突く詩は鋭い。
歌詞に呼応するように歪むギターや2人のボーカルの重なり合いなどは、曲にまつわる全ての工程を自らで行っているからこその完璧な演出として、曲の世界をさらに広く深く展開させている。

2人はユニットのTikTokアカウントにて、制作の様子や楽曲カバー、DTMを使った耳コピ動画などをアップしており、そこからは音で遊ぶように楽しむ0amの吸収力を感じることができる。
まだまだスタートしたばかりのプロジェクトだが、彼女たちが私たちへ見せてくれる景色は既にとても鮮やかだ。
この先に待つ展開にも期待せずにはいられないだろう。

0am

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