文: Kou Ishimaru 編:Kou Ishimaru
Vo/Key奏者・遊佐春菜が4月20日にリリースした新アルバム『Another Story Of dystopia Romance』の収録曲。アルバムは、遊佐が所属するバンド・Have a Nice Day!のカバーを集めたもので、DISC 1にカバー7曲、DISC 2にsugiurumn、DJ善福寺(井の頭レンジャーズ)らによるリミックスが収録された豪華2枚組の作品となっています。“本当は世界平和なんてどうでもよくて”というニヒルな一節が同曲を象徴しており、シンセサイザーのハードな音色によって“世紀末”的な世界観が前面に出ていたオリジナル版に対して、その世界をさらりと受け入れているかのような軽やかなフィーリングがフレッシュ。比較しながら聴きたい二作です。
シンガーソングライター、遠野朝海とギタリスト兼トラックメイカーのvuefloorによる共作曲。ローファイ・ヒップホップやベッドルームポップを通過した落ち着いたビート感、ドリームポップライクなギターのレイヤーが絶妙なバランスで混じり合い、アンビエントなムードを醸し出す快作に仕上がっています。トレモロギターにのせて唄われた“ねがい”が感傷的。
トラックメイクからMV、アートワークに至るまでDIYで手がけ、自身の活動以外にもTokimeki Recordsへの参加など幅広く活動を行うマルチクリエイター/シンガーソングライターのHannah Warmが、3月にリリースした新アルバム『Coral』に続いて早くも新曲をリリース。コンガやパーカッションの音像がオーガニックな空気感を演出した上で、フロウのリズムチェンジによって徐々にエキサイトしていく展開が魅力です。また、気怠さや冷静さをギリギリ保つかのように揺れたビートが、“隠しきれない情熱や愛”について歌ったリリックとシンクロ。エモーションが滲み出た楽曲となっています。
4人組バンド・The Sunnysが、記念すべき新体制1作目のシングル「オレンジ」をリリース。オルタナティブロックやシューゲイザーにポップスを取り入れた“シティ・ロック”を標榜する彼ら。感傷的なギター・アルペジオから始まり、一貫したトーンで“原風景”を描いた作品に仕上がっています。過去、現在、未来を包み込むような、抱擁感のあるサウンドに身を委ねたくなる1曲です。
サウンドコレクティブCutty Scoonerが、ピアノ、グロッケンのオーガニックなサウンドを主体とした新曲「UNDERSCORE」をリリース。USインディやサウスロンドンシーンを彷彿とさせるユルい歌唱で幕を開け、曲中盤からはドラムソロ/ブラスの掛け合いによって強烈な多幸感を得られる1曲となっています。アウトドアをして大自然の中で聴くのはもちろん、都会の喧騒の中、一人で自分自身とゆっくり向き合いたいときに聴くのもぴったりです。
その他、注目のリリースにはMotokichi、四丁目のアンナ、The Earth Earthなどがラインナップされています。
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