SigarDownが照らす刹那的な輝き

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ!今回はSigarDownをご紹介します。

思わず拳が上がる叫び

2018年、徳太郎(Vo/Lyric/Music)を中心に結成、東京を拠点として活動する3人組・SigarDown
最新シングル『こんな日々が夢だったとして』がリリースされた。

性急に始まりを告げるようなドラムフレーズから幕を開け、感傷を呼び起こさせるギター、そして心の奥にあるものにフィルターをかけないまま、そのままの純度で吐き出すような歌。
その三つが絡み合い、ぶつかり、ひとつの轟音となり、エモ、ポスト・ハードコア、インディーロック、そして日本のロックシーンから影響を受け音楽を鳴らし始めた彼ららしさを存分に感じられる1曲になっている。
『こんな日々が夢だったとして』という言葉は、夢ではなく今目の前にある景色や想いの眩しさ、曖昧さ、儚さを逆説的に強調しており、刹那の輝きを力強く照らし出す。

瞬きの間に過ぎ去ってしまうような夏、この1曲をライブハウスで聞いたなら、きっと何か考えるより先に拳を上げてしまっていると思う。
8月21日(土)には、下北沢SHELTERにてリリースパーティも控えている彼ら。
この夏を、SigarDownと共に駆け抜けよう。

SigarDown

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