ボタニカルな暮らし。のダークな新境地

Review

文: DIGLE編集部 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はボタニカルな暮らし。をご紹介します。

楽園の中で描くドラマ

「令和の時代に、捻くれ者たちが見つけた新たな楽園」を体現する、東京発の6ピースPOPバンド “ボタニカルな暮らし。” 。リーダー・三谷(Ba.)が学生時代からジャズセッションをしていた仲間を集めて結成されたバンドということもあり、ルーツとなるブラックミュージックのファンキーさや暖かさを踏襲した多幸感溢れるサウンドが魅力の6人組だ。

日常に潜む幸せを見逃さない柔らかなリリックと、ピュアでありながらスモーキーな歌声もゆるやかに心をほどいてくれるのが特徴だが、3月にリリースされたシングル『薄桃色』は、バンドの新たな表情を見せるダークな1曲だ。
たった数秒で悲哀に満ちた空気を描き出すイントロから、切なく俯いた表情を想起させる表現力豊かなSiyo(Vo.)の歌声、憧れと嫉妬が絡み合うリリック、全てがドラマチックに噛み合い、昂る感情の渦へと聞き手を誘うこの作品。聞き終えた後には、まるでドラマのワンシーンを演じ切ったかのような劇的な余韻が心に残る。

ただ柔らかな幸せに満ちるだけではない、起伏があるからこそ楽園を愛おしく思えること。ボタニカルな暮らし。の新境地を知り、改めて、日々に滲む美しさを再確認できたように思う。

ボタニカルな暮らし。

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