オススメJ-Indieプレイリスト『DIG UP! - J-Indie -』更新 トンボコープ、soraなど|6月2週目

Review
DIGLEとアーティスト支援サイト「BIG UP!」が協力してお届けするインディーズアーティストをピックアップしたプレイリスト『DIG UP! - J-Indie -』。6月2週目はトンボコープ、soraらの新作をレビュー。

今週の「DIG UP!-J-Indie-」注目のアーティスト

嘘だって / トンボコープ

Gt/Vo.雪村りん、Gt.そらサンダー、Dr.林龍之助、Ba.でかそからなる、平均年齢21歳の東京発4人組ロックバンドトンボコープが、新曲「嘘だって」をリリース。キャッチーなメロディを一番の武器に、tiktokをはじめSNSを活用しながら結成一年にしてSpotify月間リスナー数5万人を獲得している彼ら。最新作「嘘だって」は、バンドとして初めてストリングスを用いた壮大な邦ロック・バラード楽曲となっています。“嘘について肯定する”というユニークな視点を歌詞に反映しているだけでなく、SNSの注目を集めやすい“サビの掴み”を敢えて放棄し、フル尺で聴けば聴くほど良さが分かる構成であるという点でも攻めの姿勢を感じる1曲です。

pause / sora

エレクトロニカ・ソロプロジェクトsora(ソラ)が2003年にリリースしたアルバム『re.sort』が各種音楽配信サービスでも配信中。本作『re.sort』は、2000年代初期日本エレクトロニカシーンの傑作と言われ、2018年にはテイラー・デュプリーをエンジニアに迎えたリマスター盤も発売されているアルバム。素材となる音源をレコードから直接サンプリングし、ノイズもそのままコラージュして作り出されたサウンドは、現在の音楽シーンのアナログ回帰のトレンドともマッチしています。明確なメロディラインがないのにも関わらず、曲全体を通して漂う“キャッチーさ”や“親しげのあるムード”が魅力的。

grayish / GrayNightly

シューゲイズロックポップユニットChelseaTerracemayumiによるエレクトリック・ソロプロジェクトGrayNightly。本作「grayish」は、ドイツを拠点にJ-Pop/J-Rock/J-Psych/J-Folk等の音楽の発掘を行う〈Get Your Genki〉によるコンピレーション第8弾に収録されています。grayishがこれまでにリリースしてきたトラックと比較して特にビート要素が薄く、全編を通して瞑想的な状態を保ち続ける“アンビエント/エレクトリック”な仕上がりに。持続音の海に身を委ねたくなる1曲です。

Chinese Restaurant / SAGOSAID

Gt/Vo.SAGOを中心としたインディロックユニットSAGOSAIDが新曲「Chinese Restaurant」をリリース。日本語詞でより大胆に“ギャルカルチャー”を取り入れた「Brainstop」「Stay soft,touch my skin」から続いてリリースされた今年3作目「Chinese Restaurant」は、US/UKの2010年代以降のインディ/オルタナティブロックバンドと肩を並べるパワフルなロックチューン。手数の多いドラム、タイトなキメによってグルーヴが構成され、エモにも通ずるノンストップな曲構成で、ヒリヒリ感を出しながら突っ走る1曲です。

その他、注目のリリースにはRAqMPC GIRL USAGIFLEURなどがラインナップされています。

第2, 4木曜日更新のSpotifyセレクト『DIG UP!-J-Indie-』

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