文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
東京発の3人組コミックバンド・CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN。“小学4年生で結成するも、全員がギターだったため小学5年生で解散”というバイオグラフィや、キューバのハバナ大学に留学し、現地でコンガを学んだ際にリズムパターンである「cho co pa co cho co quin quin」がそのままバンド名になったというエピソードだけでも強烈に印象的な彼らが、1stアルバム『tradition』をリリース。アルバムにはタイトルトラック「tradition」をはじめ、ウォン・カーウァイ(香港)の映画『花様年華』からインスピレーションを沸かせ、00's前後のエレクトロニカ風の音色選びが光る「花様年華」、脱力感のあるユーモアとトラディショナルな音楽へのリスペクトを絶妙に混ぜ込み、そのバランス感にどことなく『泰安洋行』期の細野晴臣を感じる「琉球 Boogie」などを収録。東京インディ新世代とも表せるような“都市”と“避航”、そして“フォークロア”を匂わす12曲は、ちょうど今年の猛暑の夏に必要不可欠です。
東京発のベッドルームポップバンド・ニューヤナセが、4か月連続シングルの第1弾として「Short Summer Vacation on the Long Beach」を配信リリース。ベッドルームポップど直球なBPM170前後のアップテンポ・チューンで、軽やかなビートや爽やかなギターの音使いが夏の暑さを吹き飛ばしてくれる1曲に仕上がっています。夏休みの中国旅行をテーマに制作されたそうで、歌詞には中国の観光名所が複数登場。中国旅行する自分を脳内で想像しながら“避暑気分”で聴いてみてはいかが。
シンガー・ソングライターの碧海祐人が、So Kanno(BREIMEN)やKhamai Leonのメンバーをはじめ、親しい豪華ミュージシャンたちを招いて制作した新作EP『うつつの在り処』を、前作アルバムからおよそ2年ぶりにリリース。現行の欧米圏のインディ/オルタナティブなR&Bから影響を受けたであろう、デッドな音像が心地良い。夢見心地な世界観に酔いしれよう。
MPCを駆使するビートメイカー・MPC GIRL USAGIとシンガー・トラックメイカーのSPENSRによるコラボ曲「COLDNESS」がリリース。“大切な人にも心を開くことができない自分に対する葛藤”を表現したという今作は、その内省的なテーマのフィーリングを存分に表現した“メロウ&ドープ”なトラックと、SPENSRが初めて挑戦した全英詞のラップ・パートが格好良い。複雑な想いを抱えつつ、表面上はクールに振る舞う様が目に浮かぶ楽曲に仕上がっています。
その他、注目のリリースには幽体コミュニケーションズ、Umibare.、RAqなどがラインナップされています。
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